お粗末「速報」、沖縄に混乱…北ミサイル失敗
読売新聞 4月14日(土)10時25分配信
北朝鮮が13日に発射したミサイルは、日本のはるか手前、黄海周辺に落下した。上空を通過する予定だった沖縄県では厳戒態勢が敷かれたが、政府はこの日、発射確認に手間取った上、情報発信も遅れるお粗末ぶり。いざフタを開けてみれば、混乱ばかりが目立った。
◆7時40分
ミサイルを探知――。午前7時40分、防衛省が米軍から第一報を得た。2分後には首相官邸にも伝わり、同7時55分頃には、海外の報道機関が発射情報を一斉に速報し始めた。
しかし、防衛省は広報担当者が「確認していない」を連発。警察庁でも「正確な情報は入っていない」と幹部が困惑の表情を見せた。
同8時4分、沖縄県庁の専用回線メール「エムネット」が政府からの第一報を受信。しかし、その内容は「発射を確認していない」。
◆8時11分
「教室に待機してください」。同8時11分、宮古島市立北小ではテレビ報道などを受けて校内放送を流し、児童らが校舎に駆け込んだ。平良隆校長(57)は「発射後に鳴るはずの防災無線が鳴らない。どうなっているのか」。
仲井真弘多知事は庁内で待機する自衛隊員に説明を求めたが、その間も、外国メディアは「発射失敗」などと次々に速報し、韓国国防省の記者会見の様子もテレビ中継された。
◆8時23分
「北朝鮮から何らかの飛翔体(ひしょうたい)が発射されたとの情報を得た」。同8時23分。田中防衛相が記者会見でようやくミサイル発射を公表した。沖縄県庁のエムネット端末に「発射確認」の情報が届いたのは同8時37分。ミサイル発射から約1時間が過ぎていた。
発射情報が数秒で届く全国瞬時警報システム(Jアラート)は今回は出番なし。与那国町の外間守吉町長は「直前に2回もテストしたのに……。政府の失態としか言いようがない」とつぶやいた。
与那国町漁協の中島勝治組合長(46)は、「Jアラートは何のためなのか。危機管理を一からやり直してほしい」と情報発信のお粗末さに憤っていた。
最終更新:4月14日(土)10時25分
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ミサイル関連のニュースは、日本政府の無様な周章狼狽振りを大きくクローズアップさせている。野田内閣が演じて見せたのは、安全保障や外交防衛に関心を持たずに政権に就いた烏合の衆が演じた、笑うに笑えない、まともに正視できないお粗末極まりない芝居であった。
(参照)北朝鮮弾道ミサイル迎撃、米朝に翻弄される日本 空から”黒船”がやってくる!2012年04月03日 22時23分10秒
北ミサイル失敗「情報収集力、政府よりメディアが上」と橋下氏
MSN産経ニュース2012.4.13 12:53
「政府よりもメディアが上」。政府の情報収集力を嘆く橋下徹大阪市長
北朝鮮の「人工衛星」と称するミサイル発射問題に絡み、大阪市の橋下徹市長は13日、報道陣に「明らかに政府の情報収集能力よりもメディアの情報収集能力、発信力の方が上。震災情報にしても何にしても、メディアの情報に頼るしかないのが今の状況だ」と語った。
橋下氏は同日朝、自身のツイッターで「テレビをつけっぱなしで情報を確認しているが、どうなってるんだ?テレビ情報の方が早い。これも今の政府の情報収集能力なのか」と記していた。これについて、橋下氏は「怒るというよりも、今のメディア(の情報収集力)と政府の力を考えれば、やむなしだと思う。情報収集力、発信力は、今のメディアの力を政府が超えるのは難しい」と指摘する一方、「アメリカ政府とか、韓国政府とか、メディアではできない情報収集の特別なパイプを築けるかというところが政府の役割じゃないか」と語った。
“無能な指揮官敵より怖い”
北朝鮮のミサイル発射を日本政府だけが確認に手間取ったことで、国土防衛体制の脆弱さが浮き彫りになった。 なぜ、このような無様な結果になったのか、原因を考えてみた。
①野田首相、自らの信念を放棄し増税一筋を目指す布陣
閣僚や政務官に反対派を抱き込み適材適所と程遠い人事である。受け皿がなかったマルチ問題の山岡賢治を(前)国家公安委員長に、防衛大臣に就任した無能な一川、その後の田中直紀は朝鮮中央通信が2012年2月8日に「日本防衛相・田中の無知がさらけ出され、物笑いの種になっている」と報道したごとく“脳死”状態である。渡辺防衛副大臣はテレビに出演してはしゃぐタレントレベルで安保・防衛は素人、更に2人の防衛大臣政務官は安全保障や防衛問題の門外漢で自衛隊の制服組と接点がなかった人物である。
肝心の内閣危機管理監は警察官僚で治安維持に強いが軍事的素養を欠く門外漢である。この人物には、ミサイル発射に際し軍事的観点から瞬時に判断する“カン”はない。金融財政に全くの素人の安住を担当させたのは、安住抜きで増税を進めるためではないか。この人事が示すように野田首相は、増税一直線、他の分野は増税後でよしとしたのであろう。野田首相は、首相になる前に言っていた自分の考えに合わない人物を登用した。このため野田内閣は危機に際し、為す術なく終始したのであって、“指揮官不在”に等しい状況にあるといえる。
②政経塾出身政治家の幼稚さ
首相の野田佳彦、外相の玄葉光一郎や国家公安委員長の松原仁は、大学卒業直後、松下政経塾に入り“書生”生活を経て政界入りをした人物である。 どれも世間知らずで、“実業”を経験していない。組織管理やリーダーとしての資質も不十分な、所詮、“塾生”レベルの人物である。危機に際して一国を指揮するリーダーの器ではない。
官房長官の藤村修は北京オリンピックを支援する議員の会の事務局次長だった典型的媚中人物であり、「在日韓国人をはじめとする永住外国人住民の法的地位向上を推進する議員連盟」に属している。
今年2月22日、島根県主催の竹島の日記念式典に招待されるが拒否し、同日に南京大虐殺について「非戦闘員の殺害、略奪行為などがあったことは否定できない。村山談話以来、政府の姿勢は変わっていない」と記者会見で述べ、東日本大震災追悼式でも約200億円の震災義援金を届けた中華民国(台湾)の代表者を各国や国際機関の代表と離れた2階席に案内し献花を許さなかった。この体質を持つ人物は北朝鮮とその背後に控える中国の反感を買いたくないとの心理が作用するであろうから、ミサイル発射の第一報に接し“状況不明”を理由に遅疑逡躊したことは想像に難くない。
中国は日本の対応に注目していた
連合週報(2012年4月5日版、1面)
ミサイル迎撃態勢について中国の見方
(網博週報 2012年4月6日 52面)
③政界という“業界”内部、“閉鎖空間”で生きてきた人物
若い時期から政治業界に入り野党暮らしが長かったので“実業”を経験していない。批判的・傍観者的立場にあったため呑気な“危機論”を弄んで事足りたが、実際の危機に対処する術を持っていない。外交・安保の“現場”に関心が向かないので報収集力や分析力が育たなかった。
自衛隊制服組との接点がないので信頼感・親近感がなく、瞬時に物事を判断することは出来がるはずがない。精々自分たちに責任が及ばないよう小田原評定をしていたため発表に手間取ったというのが実態ではないか。
「アメリカ政府とか、韓国政府とか、メディアではできない情報収集の特別なパイプを築けるかというところが政府の役割じゃないか」 といっても、そのような人脈を持たぬ“業界”内部、“閉鎖空間”で生きてきた人物の政党・政府には土台無理な話である。
(参照)”ドンキホーテ”の防衛大臣 首都圏にPAC3配備明言、ミサイル発射は米朝の”芝居”出来レースか? 2012年03月27日 08時46分21秒
思うに民主党政権・・・・・自民党の政権も似たり寄ったりであるが・・・・・組織の管理者として、一国のリーダーとしての資質を持たない人物の集まり、文字通り烏合の衆であるので、これら人物が展開するストリーの顛末は、事前に予想したとおりであった。
政界を見渡すと国家観や歴史観を持たず、生計のため “政治業”で生きている人物のオンパレードである。北朝鮮の弾道ミサイル発射を巡って見せた政府の周章狼狽振りは目に余る。北朝鮮が弾道ミサイル発射で失敗しただけで済むと思いきや、日本政府も一緒にこけてしまった。
リーダーの決心は機に応じた決断をもって決定すべきであり、状況の不明などを理由に決心をためらってはならない。日本はリーダー不在と言っても差し支えない状況にある。
“無能な指揮官敵より怖い” という例である。
政府・与党が中朝の事になると遅疑逡躊、甘くなるはずだ!
民主党最高顧問兼人民日報の広報マン
日本新華僑報(2012年4月8日)24面
この最高顧問は、政界引退後は日中友好で貢献か!
中国にとって利用価値がある人たち
どなたも”急所”を握られていますね!
日本新華僑報(2012年4月8日)14面