これはだめだ!

自信喪失、無気力な日本に”喝!”、反日、侮日に反撃、一矢を報いる。

北朝鮮のミサイル2発発射は中韓“同盟”への怒りの表明、頼む相手は日本しかいない

2014-06-30 | 朝鮮半島

北ミサイル2発発射 目本海へ  日朝協議は予定通り
   【ソウル=豊浦潤一】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は29日午前4時50分と午前4時58分、東海岸の元山付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイル計2発を発射した。韓国全土を射程に収めるスカッド(射程約500km)とみられる。

  日本は7月1日に北朝鮮と政府間協議を行う。7月3日には中国の習近平国家主席が訪韓して朴橦恵大統領と会談する。北朝鮮の核間題も主要議題となる見通しだ。韓国海軍も6月20日、北朝鮮の潜水艦の侵入を想定した射撃訓練を実施していた。

  ミサイル発射は日中韓に対するけん制の司能性が高い。韓国政府関係者は、「奇襲能力を誇示し、心理的な衝撃を高めようとした挑発だ」とみている。
 弾道ミサイルの発射は、国連安全保障理事会の決議違反となる。
   

北朝鮮の“孤立感”、中韓に対する怒りの現れ  
  読売新聞の記事によると、北朝鮮がミサイルを発射したのは「日本は7月1日に北朝鮮と政府間協議を行う。7月3日には中国の習近平国家主席が訪韓して朴橦恵大統領と会談する。北朝鮮の核間題も主要議題となる見通しだ。韓国海軍も6月20日、北朝鮮の潜水艦の侵入を想定した射撃訓練を実施していた。ミサイル発射は日中韓に対するけん制の司能性が高い。」としている。


  こうみるのも間違いないであろうが、発射されたミサイルの射程は、韓国全土を射程に収める500kmで日本には届かない。習近平の訪韓直前に発射したり、黄海に向けて発射するのは露骨過ぎる。したがって、どちらかといえば韓国及び韓国を訪問する習近平に対するけん制や怒りの表明の意味合いが強いのではないかと見られる。

  中韓国交正常化とその後の両国関係は何であったか? それは単純な二国間関係の正常化や交流ではなく、同時にそれぞれの同盟者であり、敵対者である北朝鮮との関係の大きな変化を意味してきた。

  1950年6月25日 北朝鮮の朝鮮人民軍が北緯38度線を南侵し朝鮮戦争が勃発。中国は北朝鮮支援のため戦争に参加し、血で固められた友誼関係を築いた。

  東西冷戦時代、中国にとって北朝鮮は緩衝地帯であり、それ相応に交流した。1980年代に入り小平が中国の指導者となり、改革開放政策を取り市場メカニズムを取り入れると両国関係は悪化し始めた。

  1992年に中国が韓国と国交を樹立、以後。韓国と中国の貿易が拡大していった。反対に中朝関係は必ずしも友誼関係ではなくなった。孤立感を深めた北朝鮮は核開発を本格化させ国際的な圧力が強まると、これに反発した北朝鮮は、翌年核拡散防止条約(NPT)脱退を宣言するなど、朝鮮半島の緊張は高まり、北朝鮮が核やミサイルの開発、実験をするようになった。

  北朝鮮が経済的孤立状況の中で、中国は北朝鮮への支援を継続して経済関係を拡大し、北朝鮮の経済分野での最大のパートナーとなった。

 2011年7月の中朝友好協力相互援助条約締結50周年では、中朝は相互に祝賀代表団を送って「代を継いでの友好」を確認し合ったものの、同条約が明示している有事の際の「自動介入条項」の有効性について、中国は曖昧な姿勢をとるようになった。

  北朝鮮は、中国の経済援助が増大し影響力が強まるにつれ、中国式の改革開放を取り入れれば体制崩壊の危険と判断し、2013年11月、鉱物資源の管理、銀行業務、貿易などの権限を独占し、中国とのパイプ役であった張成沢を処刑した。

  以来、中朝の関係は悪化していたが、ここに来て習近平がかつては“血盟関係”であった北朝鮮でなく、朝鮮戦争で ともに敵として戦った韓国を訪問することは、中国と北朝鮮の関係が決定的に悪くなったことを示し、中国の朝鮮半島政策の転換を画するものといえる。 

  北朝鮮の側から見れば中国の属国化になりつつある韓国が“敵”の中国と結託して己の核や朝鮮半島の統一などを話し合うことは、同じ民族として許しがたく怒り心頭であろうし、中国の裏切り、背信行為に対する怒り、そして自らのとてつもない孤立感や焦りなどを集中的に表現したのが、このたびのミサイル発射と見るべきであろう。

  金正恩自身は経済の立て直しと改革が必要と認識しているようであり、北朝鮮が生存していくためには日米との外交関係の立て直しを図りたいであろう。最後の望みを託すことができる相手は・・・・金の出どこ・・・・日本であると考え、日朝交渉には文字通り真剣勝負で臨むものと観察される。


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