本当にあった話だ。
３週間ほど前、せっかく買ったばかりのソニーXperiaタブレットZが故障した。
タブレットが防水なのを良いことに、風呂場でウェブ閲覧をした時のことだ。
……いや、風呂場では何ともなかった。湯船に浸かりながらネットサーフィンという贅沢なひとときを過ごしたあと、さて、ちょっと、のぼせてきたし上がるか……と、脱衣カゴにエクスペZを置いて体をフキフキしたあと、Tシャツとパンツを着て、ふたたびエクスペを手に取った時だ。
「……ん？」
おかしい……液晶の半分しか写らない……。左半分は普通に映るが、右半分は真っ黒な背景に何やら走査線のようなものがランダムに走るばかりだ。
「ひょっとして……壊れた？」
自転車通勤で汗まみれになって、ついでに最近ちょっと尿もれ疑惑のある俺のパンツと一緒に脱衣カゴに入れられて悶絶したのか？エクスペリア君。
それとも、これが世に言うソニータイマーって奴か？にしても早すぎるだろ。ばっちり保障期間内だし。
「しょうがねぇな……明日、電器屋に持っていくか……」
もう一度液晶を触ってみる。
壊れていて見えない部分の、ブラウザ・アイコンがあるはずの場所をタッチしてみる。
見事、ブラウザが立ち上がった。
（なるほど、どうやら表示できないだけで、タッチパネルは生きているんだな）
……と、その時、正常に映っていた左半分もブラック・アウト。
これで、めでたく全画面、真っ暗。
人間こういう時って、だめ元で、不可解な行動に出るもんなんだな……思わず、タブレットを振ってみたり、拳でコンコン叩いてみるが、画面は相変わらず真っ暗なまま。あたりまえだ。
「しょうがねぇな」
明日、電器屋で見てもらうかと、電源を切ってクレードルに挿して、その日は寝た。
……つづく。
体重＝８８．８
晩飯＝くるみと小女子の佃煮。コーラゼロ１リットル。ウィスキー少々。
（体重折れ線グラフ）
