今日捨てたモノ

毎日捨てているブログです(^_^)

7/1 グリーンの水笛です 「おもちゃのシンフォニー第2楽章」の想い出、長文失礼します。

2019-07-01 06:50:04 | 日記
今を去ること40年前、私が小学校4年生の時、雄志で構成する学校のイベントでオーケストラ楽団をすることになりました。指導の教員は音楽の指導も出来る私のクラス担任、今思い起こせば若い女性でべっぴんさんの先生でした。
演奏された楽曲は最近WEBを見て確認できたのですが「おもちゃのシンフォニー」第2楽章です。
当時こまっしゃくれてふざけた子であった私は、音楽室にいつもの!?悪ガキたちと戯れながら連れだってふざけながら入って行きました。その態度を見た担任でもある指導教員は「来ちゃダメ!!来ないで!」と私(たち)に激怒。
そう、ふざけて楽団をジャマしに来たと思われていたわけでとにかくすごい剣幕で追い返しました。
私自身は実は、本当はふざけていません、そのちょっと前に本当にピアノも習い始めて純粋に楽器がやりたかっただけなのですが… 素直で無く態度に表わせない小さな私はそれで引き下がって「チェっ!面白くないよねえ」とか言いながらふざけ続けて、音楽室から遠ざかりました。

そんなその後のある日、その「第二楽章」のパートに水笛のメンツが足らないと…学年の集まりで担任の先生は発表しました。内容は「自前の水笛持参だったらそのパートをやらせてあげる」と… 学年全員が対象だと言いました。
それを聞いた自分、「どこに売ってるんだろう…」早速、頭の中を水笛がグルグル… またまた素直で無いワタシは担任に聞くこともろくにせず、放課後さあーっと学校を飛び出し、思いつく限りのいろいろな商店を片っ端から聞いて周りました。
最寄りの駅まで5キロくらいある住まいだったけど、水笛を手に入れたら楽団に入れる… 母にお金をもらい、駅前の楽器店やなんとその当時拡がっていたばかりのセブンイレブンまで行ったっけ… 十数店廻ったような気がします。小さな自転車で坊ちゃん刈りの私は一人勝手にないない無いと彷徨っておりました。
ちなみにまたWEBで調べてみたら今ならアマゾンでも楽天でもすぐ買えます。翌日なら… でもでも40年前です、あるはずがありません。それでも何店も廻って、無いのです… そりゃあ無いよねえ、今だって無い、もしかしたら楽器店にも無いです…
夕暮れにさしかかる頃には悔し涙を流しながら、懸命にかけずり回りどっかにあれば楽団に入れる… 日も暮れるほど探しましたが、結局あるはずもなく… 私の心の片隅にずーっと楽器コンプレックスではないですが、心残りの一件となってその日は終了、本当に私の悪いところなんですが、母親に泣いてくってかかったような気がします。
ウチの母親も感情の起伏の激しい、私みたいな子に結構翻弄されたでしょう、今になって本当に申し訳なく鬼籍の母に詫びを入れたい気持ちを思い出しました。私、今、自分の子に同じようにされても文句があまり言えません、正直。でもウチの子供は至って冷静なんでできた子なのですが…

話は戻って、発表というか楽団の当日、シンフォニーはめでたく私抜きで素晴らしいハーモニーを奏でておりました。とっても素晴らしいハーモニーが耳に今も焼き付いています。でもそんな私自身、自分が無表情で聞いているのもわかりました。
敗北感いっぱい… だったのを今でも覚えています。水笛さえあればふつーに参加して、楽団を構成していたであろうに… 一緒に奏でていたであろうに… ずっと根に持って過ごしているというかひねくれていました。
でもよくよく今になって冷静に考えてみると、そのときに真剣に「ぼくは楽器がやりたかったです」と言えば良かっただけ。「どこに売っているのですか?」「自分はピアノを始めたばかりで、楽器をやってみたいのです」「ちゃんと練習しますから、楽団に入れてください」… こんな素直な言葉のひとつでも言えれば状況は変わっていたはずです。

今でも私は自他認めるコミュニケーション下手で、疲れていたり気に入らなかったりすると自分の殻に閉じこもり、自分で何とかしてしまうクセがあります。
本当に解決したいことであれば人のチカラを借りるべきなのもわかっています。三人寄れば文殊の知恵、とも言いますし、担任がイヤなら実際に水笛をパートしていた生徒に聞く手もあったでしょう。他のパートをやっている知り合いや同級生も居たはずです、なんとでもなったはずなのです。
勝手に悶々として、意味の無い徒労をし、母親に当たる… 
この記憶をどこかに封印しながら、いやでも時々思い出しながら… という敗北感や孤独感を今でもふと思い起こすことがあります。


そんなこんなで今年に入り、大井町駅前のイトーヨーカ堂に入っている百均で偶然売っているこの水笛を見かけました。
ああああー!水笛、み・ず・ぶ・えだああ!!二の句も告げず、四の五の言わず、即購入、108円!!! おー、水笛だああ!
洗面所で水を入れて吹いてみると… あの第2楽章で求められていた水笛の音色… なんかじんわり忘れていた何かを取り戻すように、心が落ち着きました。あー、これこれ、これがあれば楽団やって納得できていたかも… 

あのときの水笛、みんなどうやって手に入れていたのかしら?
もしかしてこんなところに売っている、ってちゃんと先生に聞いて買いに行った素直な生徒がその座を担ったはずなんです。
そう、素直で無いワタシはちゃんと聞くこともせず、ただ増えた水笛担当を横目に憮然としてシンフォニーを聞いていただけなのです。ってのをまた思い出してしまいました。

そして三つ子の魂なんとか、今でも素直に聞けばいいのに自分でガマンして勝手に彷徨っていることが… まだまだ、たまにあります。こんなアラフィフになっても、です。今普通に仕事していても、生活していても、です。

どこか行き詰まったり、落ち込んだりすると、いつもこの「事件」を思い起こします。そして素直に、ちゃんと周りの人に聞いて… と反芻、反省してやって行こうと思い直すのです。
おかげ様でこの「事件」があるからか、仕事で行き詰まればすぐ人に聞いて何とかしてしまうクセが付いています(苦笑)
なるべく人に聞いて、参考にして、実行するのみです。だからここまでやってこれた、これも10歳の躓きからのケガの功名だと思っています。
でもプライベートはまだまだ殻に閉じこもったりしてますねぇ…

なんのきっかけがあったのかこのことのおかげで困ったら人に助けてもらうのが悪いことでは無い、と知り、理解し、大人になる20歳くらいまでにだいぶコミュニケーションも改善し、周りと協調しようとも思うようになっていったのも事実で、私自身も成長した「事件」でありました。
どこでどう思考を間違ったのか、子供の頃は自分でなんとかすることが美徳と思っていた偏屈ですが、大学生になる頃には周囲にそうやって助けてもらえる自分が出来てきて、存在してきて人間が改善されていました。

だから正直な話、まともにお友達とかちゃんとできるようになったのも大学デビューくらいかな?
今現在でも高校以下での友だちづきあいが実はほとんど無いのもそんなところだと思っています。
独りよがりで独善的でどうしようも無かったもの…

また、人はいつでも思い直せるものだとも学習出来ました。
私自身、人生の折り返しはとうに過ぎていると思っていますが、下っていても縮んでいても思い直して素直に生きていけるよう、この水笛はずーっと記憶しておくこととして、数ヶ月楽しんだ後の今日、捨てさせていただきました。さんざんお風呂で吹いたのでもうお腹いっぱい。
もちろんひとりで籠もって吹いたので誰にも迷惑かかっていないと思います(苦笑)


長文失礼しましたが、謙虚かつ素直な姿勢で、人の話をちゃんと聞き、今日も一日有意義な時間を!
そう今年後半一発目の自分に言い聞かせて今日の捨てモノを終わります。

6311個 モノを捨てました!(^_^)

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