最近相方(夫)に聞かされてビックリしました。
わたしの「結婚相手は〇〇さんだと聞いていた」って???
いったい何のことか分かりません
「なんの話?」っと、よくよく訊いてみると
父親の会社の従業員の事です。
まっ、その頃は…従業員というより番頭はん、手代はん、丁稚どん…と言った方がしっくりきます。
父親の店も第一世代…第ニ世代、と入れ替わり
昭和の30年台後半には第三世代になりました。
その時の丁稚はんは父親の知人に頼まれた高校を出たばかりのお兄ちゃんでした。
住み込みの丁稚はんでしたから食事はわたしと同じ御膳(テーブル)でした。
何年間かそんな日常が続き奉公人という感覚はなくなっていました。
時には車の運転を教えてもらったり
高速道路を、ただ走りに行ったり…
割と年齢が近いこともあって秘密っぽいことも打ち明けたりしていました。
確かに他の奉公人さんとは違った存在になっていました
でも、わたしには歳の近いお兄ちゃんと言う感情以外のものはありませんでした。
話を始めに戻すと、そういう仲は他の奉公人さんたちの目には
恋愛感情があるように見えていたようです
番頭はんが彼の悩みなどいつも聞いていていろいろ情報を持っていました。
そんな時、高島屋で職場の同僚だった相方(今の夫)が
父親の会社を、わたしの兄と一緒に継ぐつもりで入ってきました。
もう、既にわたしの彼氏でした(^^♪
やがて相方とわたしは結婚に至ったのですが
そのすぐ後に番頭さんから
「〇〇君(丁稚はん)と、〇〇ちゃん(わたし)は結婚すると思ってた」
と、聞かされたそうです。
いやぁ~、その話を聞いてわたしはびっくりしました
わたしの気持ちの中にはちょっぴりも恋愛感情などなかったし
周りからそんな風に思われていたなんて寝耳に水でした
父親が亡くなって会社は番頭はんが継ぎました。
なぜか噂の丁稚はんは番頭はんの会社の中心で頑張ることになりましました。
それぞれの道を歩みだした丁稚はんとわたしは段々遠い人となり何十年も過ぎました
彼も結婚をして良い家庭生活を送っていたと思います。
二人が再会したのは兄の告別式でした。
彼は、もう60歳を過ぎているのに、あの頃と少しも変わっていませんでした
一目で分かりました。
でも、一言も交わしませんでした。
今になって、相方からそんな話を聞かされると
彼は昔、どう思っていたのか訊いてみたくなりました。
相方と正反対の優しい人だったから尚更…
もし…知っていたら…
わたしの人生は違った、お花畑のような???幸せな楽園???
彼は今頃どうしてるかな~?
できるなら死ぬまでに(どちらが???)もう一度会ってみたいです(#^^#)