毎年、着ぐるみで競技に参加するのが、恒例です。
1年から6年まで、全校で行う組体操。
鼓笛。指導が大変なので、多分近隣の小学校の中では、神泉小学校だけだと思います。
久しぶりに、先生方や保護者、地域の方々にお目にかかれて、嬉しかったです。
ヒロキ先生は、小学校時代、やんちゃだったようです。
本人に「何をしたの?」と尋ねても
「いやあ・・・なんか、こっちの方が面白そうだな・・・と思ったり、
みんなと同じじゃ、つまらないな・・・とか思ったりして
なんか、してたんですよね」
と、はっきりしない。
決して悪気はなく、無邪気に、したいと思うことをしていたから、
あまり記憶がないらしい。
それで、教育実習に行った時、たまたまその時その学校にいた
昔の担任の先生が驚愕の表情で言った。
その先生は、ヒロキ先生の卒業アルバムに
『絶対、恩返しに来い!!』と書いたんだそうで
いかに、ヒロキ先生が手をかけさせたが分ります。
で、
と答えたんだそうな・・・
この話、私はケラケラ笑いながら聞いていたのですが
似たようなエピソードをいっぱい持っている人が
いるぞ・・・身近に・・・と思っていました。
今頃になると、どこからか
キンモクセイの香りがしてきます。
どこにキンモクセイの木があるか分らないのに
香りだけがしっかりと、届いてくる・・・
その香りをかぐと、思い出すことがあります。
もう40年近く前のこと。
大学の3年生。付属の小学校で教育実習をしていました。
毎日毎日、遅くまで残り、レポート、指導案、教材研究・・・
やっと一区切りついて、玄関から真っ暗な外に出たら
暗闇の向こうから、キンモクセイの香り。
その前後の記憶はほとんどないのに、
あの場面だけが、香りをかぐたびによみがえってきます。
まだ、何者になれるか分らない漫然とした不安、
だけれど身の程知らずなほど、大きな野心と自尊心がうずいていたあの頃
未熟さと危うさと、若さと・・・
懐かしさも、ともに漂ってきます。
こんなことを話すと、むーくんは言います。
2年生の教室の給食時間
静かに食べる時間が終わって、みんながわいわいおしゃべりを始めました。
担任のヒロキ先生の目の前で
中山先生は、ヒロキ先生が出張でいない時、
担任の代わりをしてくれる先生です。
一瞬、まわりの空気が微妙になりました。
ヒロキ先生よりも好きと言っているようにも聞こえるからです。
するとヒロキ先生が
気を使って、周りの子どもたちが
「ぼくは、ヒロキ先生の方が好き」「ヒロキ先生が好き」「私もヒロキ先生」
と言い出しました。
「はいはい、そういうことは、本人の前で言ってね~~」
ニコニコしながらヒロキ先生は言いました。
2年生だから、素直に自分の思いを表出しただけ だったのだと思います。
でも、何気なく言った一言が、大きな波紋を広げ、言った本人はとてもびっくりしていましたけれど・・・