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「はかどる」「はかぐち」「はかる」

昨日、8月21日付の琉球新報1面の「金口木舌」で、田植えの割り当てられた範囲を意味する「はか」と、それから派生した「はかどる(捗る)」、そして、うちなーぐち(沖縄方言)の「はかぐち」という言葉を取り上げていた。

田植えの割り当てを意味する「はか」(漢字では「計」、「量」、「捗」、「果」)は、転じて、仕事の進み具合を意味するようになり、仕事が順調に進むことを「はかがゆく」、「捗る」と言うようになった。

うちなーぐちでは鍬を入れ始めるところや畑仕事の始まりのことを「はかぐち」という。「糸口」という意味もあるらしく、「はかぐち、あきゆん」で「端緒を開く」という意味を表すとのこと。漢字で書いたら「計口」や「捗口」といったところかしらね。

先述の「はか」から派生した言葉は他に、動詞「はかる(計る/量る/測る)」がある。刈った稲の量を調べることから来たとも、仕事の進み具合を調べることから来たとも予想できる。そこから広く「程度を調べる」という意味になったことでしょう。「はかる」に関しては、時間は「計る」、重さは「量る」、長さ、高さ、面積は「測る」などというふうに、対象物によって漢字が違う点が興味深い。

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