大阪府民にとって「あのね」は敬語で、「課長、あのね」、「部長、あのね」という具合に、上司に対して普通に使っている(「あのね」の後に続く言葉は普通に敬語になっている)。大阪の隣の兵庫など、関西ではそうらしい。
普通は敬語じゃないよね。子供が親に対して、主に女性が恋人である男性に対して、親しい先輩に対してなど、一応(甘える時に使うことが多いというのもあって)年上の人に対して使うことも多いイメージもあるけど、基本的に敬語を使う必要がない親しい人に対して使う。
一応、敬語で話しながら「あのね」と言うこともないわけではない。「あのね、◯◯なんですよ」と言うこともあるし、テレビで道行く人に「すみません、あのね」と話しかけているのも見たことがある。
でも、「あのね」はどっちかというとタメ口なので、目上の人に使うのは避けた方が無難である。
関西人にとって「あんな」がタメ口で「あのね」が敬語。そういえばテレビで関西人の家族同士の会話を見たとき、「あんな」と言ってた(例えば子供が親に話しかけるとき)。
本来関西弁の「あんな」に対する標準語が「あのね」。「あのね」が敬語と認識されるようになった背景には、標準語に変えることによって丁寧な印象を受けるという発想があったと考えられる。
沖縄でも敬語で話しながら「あのね」って言ってるの比較的多いような気がする。テーゲーな県民性の表れかな。
関西人は「あのね」は敬語だと信じて疑わず、師匠、社長、取引先の人に対してもどんどん使っているものだから、「あのね」の使い方に関して他の地域との温度差が半端ないなと思う。
私が昔勤めていた職場で、上司に対して「あのさ」って言う人がいた。「あのね」ならありえるはずだけど「あのさ」はさすがにないだろと思ったよ。
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