ある牧師から

ハンドルネームは「司祭」です。

中国旅行⑪長春から延吉へ

2006年08月14日 | 韓国&中国旅行
前回、長春で朝ご飯を食べたところまでお話しました。いよいよ延吉に向かって出発です。地図で見たら長春→延吉はすぐ近くですが、400km以上あります。400キロっていったら、JR西日本の場合直江津から京都までくらいです。



朝9時すぎに長春を出て、延吉に着くのは夕方過ぎることになります。



キップに「无座」とありますがこれは自由席の事です。座席が空いていなかったので窓側の台に座る事にしました。そこにはすでに男の子が二人腰掛けていました。

中国はゴミを平気で捨てる習慣があります。ひまわりの種を食べながら、殻を床に吐き捨てたりしています。こういうのって北京五輪くらいまでには何とか改めないと、国際社会から?どうでしょう。時々車掌さんが回ってきて、ゴミを掃いています。

お昼頃に停まった駅で、ホームの売り子さんからドンブリ入りの麺を買いました。2元か3元だったと思います(1元は15円程度)。日本のそうめんみたいのに具が載っています。つゆは?というと、麺の下に袋入りで入っていました。黒酢の味が強い汁でした。

私は買いませんでしたが、列車の中でも売り子さんが時々回っていました。カップラーメンが結構人気あるようです。もちろん売り子さんはポットに入れたお湯を持っていました。

長い旅だったけれど、中国の暮らしぶりを見る良い機会にはなりました。携帯電話の普及はかなりのものがありましたね。 

お昼過ぎになって、延吉が近くなるごとにハングルの看板が目につくようになりました。朝鮮族自治州らしくなってきた感じです。つづく
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韓国旅行⑭春川から束草へ

2006年08月09日 | 韓国&中国旅行
前回春川(チュンチョン)の続きです。ただ今日のお話は、2度行った春川の最初の時の事なので、もう今から10年ぐらい前の事だと思います。

ところで福島県の日本海側(浜通りと言われている)に知り合いがいて最近話をしたんだけれど、県庁のある福島市に出るためには、車に乗らない彼は電車でわざわざお隣りの宮城県の仙台市近くまで行って、そこで乗り換えて行くんだそうだ。つまり県庁所在地でありながら同じ県内の各地に行くための交通が整備されているかっていえば、必ずしもそうでもないって事。

同じことは韓国でも言えていて、春川は江原道の道庁所在地なんだけれども、他の所に行きやすいかといえばそうでないってわけ。特に西海岸の束草(ソクチョ)との間の道っていったら大変。



地図ではすぐ近くのように思えますが、この道半端じゃないくねくね山道なんです。バスが通っているんだけれど、これがまた大変。一度だけ乗った事があるんだけれど、これでもかこれでもかというぐらいあっちに揺れこっちに揺れします。みんなゲーゲーしていました。運転手さんは知ら~ん振りしてハンドルを右に左に大きく切っていましたけど。

でもまあ、有名なソラク山国立公園のあたりまで来ればもう大丈夫。近くの座席に座っていたおばさんが、私たちに声をかけてきました(この時は4人のグループだった)。「どこいくんだい?」「束草に行きます」「おいしい店があるから教えてあげる」・・・ということで束草のバスターミナルで降りた私たちは、このおばさんにのこのこついていってしまいました。確か海鮮鍋かなんか食べてお腹いっぱいフーッていう感じで休んでいると、さっきのおばさんが、お店の人と親しそうに話ししているではありませんか。まあおばさんの知り合いのお店に連れてこられちゃったってわけ。

この後チョンホドンというところに行きました。チョンホ湖というみずうみを挟んで束草の中心街とは反対側です。



地図の左上の数字7のあたりが束草の中心街、右側の湖と海岸の間がチョンホドンです。そこに行くのに乗るのがトップの写真の渡し舟、地図だと点線のところ。乗った人がワイヤーロープに鍵を引っ掛けて、自分たちで引っ張って動かすものです。これとっても楽しかった。今もあるかなあ。
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中国旅行⑩夜行列車で長春に行く。

2006年07月30日 | 韓国&中国旅行
前回大連駅で長春行きの列車に乗ったところまでお話いたしました。その続きです。

いよいよ列車は出発しました。この列車は車両ごとにクラスが違うようです。そして他の車両には行く事が出来ません。確かドアに鍵がかかっていたと思います。ですからドアの窓越しに覗いてみたのですが、隣りの車両は硬座のようでした。中国の夜行長距離列車は等級が4つに分かれています。詳しくは前回の記事を見てください。硬座は一番下です。簡単に言うとボックスシートです。ボックスシートに座ったまま朝まで時間を過ごすようです。きつそう。でも満席でした。

私の乗った車両は軟(臣ト=2つで一文字)という寝台の一番良いクラスでした。トイレに入ってみました。水洗ではありますが、床に穴だけあいていて両側に足をのせる台がある簡単なつくりのものでした。

窓から夜の景色を見ていました。一つの街を出ると延々と殺風景な景色が続きます。でかい国だなあ、ということを改めて実感しました。

いつしか寝てしまいました。 翌朝早く長春の駅に到着です。大きな駅です。たくさんの人が列車から降りています。うかうかしていたら潰されそうです。



まずは何とかして延吉行きのキップを買わなければなりません。販売窓を探すだけで一苦労。でも何とか延吉行きのキップを買う事が出来ました。昼の列車は全席硬座です。長春→延吉は400キロ以上はありますから、39元(600円ぐらい)は安すぎです。



さあそしたら次は朝ご飯です。長春の街に出てみました。大連の街は洗練された都会でしたが、こちらはいかにも中国という感じで、「らしい」匂いがぷんぷんします。でも大きな街です。後でふりかえってみて、この旅で訪れた街の中では一番中国らしい街であったと思います。食堂らしきところがあったので入ってみました。たくさんの種類のお皿が並べてあって、自分で好きなものを取るようです。麻婆豆腐をとりました。2元(30円くらい)です。安~い。満足して食堂を出る事が出来ました。 つづく
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韓国旅行⑬春川

2006年07月23日 | 韓国&中国旅行
慶尚北道は2回で終わりにします。本当は一番大きな街大邸(テグ)の事とか書くべきなんだろうけど、この街は乗り換えの通過点でしたなかったので書くことないのです。で、江原(カンウォン)道に進みます。韓国の一番北で、この江原道の北半分は北朝鮮になっています。最初は道庁所在地の春川(チュンチョン)、冬ソナのロケ地です。といっても私はその事は知りません。春川には2度行った事があるけれど、冬ソナ放映の前の事だったから。



この街に行く一番普通の方法はソウルから列車で行く行き方。しかしソウル駅からではありません。国鉄清涼里(チョンニャンニ)駅から行きます。ソウル駅がソウルの街の西にあるとすれば、清涼里駅は街を挟んで東にあります。ソウル駅からは地下鉄1号線一本で行けます。まあ日本でいうならば、ソウル駅が東京駅だとすれば清涼里駅は上野駅っていうところでしょうか。私は勝手にそういうふうにイメージしています。



京春線で始発から終点までです。この線に特急はありません。急行(ムグンファ号)で行くのが良いでしょう。一時間ほどの鉄道旅行で春川駅に着きます。今はどうなっているかわからないけれど、私が行った時は本当にかわいらしい駅だった。



春川といえばタッカルビ。タッカルビ横丁というのがあって、タッカルビ屋さんが軒を並べています。



大きな鉄板でジュージューしながら食べるので(先頭の写真)、1人ではもったいないと思います。基本料金が12,000ウォン(千円?)くらいだったと思います。甘辛くってとってもおいしかったですよ。
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中国旅行⑨大連駅から長春行きの列車に乗る

2006年07月19日 | 韓国&中国旅行
前回の続きです。

仁川港から大連までの船の事については省略します。2年前と同じ船だったし。一晩をその船で過ごし、翌朝大連港について、路面電車に乗ってともかく大連駅に行ったのです。

私が以前から行きたいと考えていたところに延吉という街がありました。



北朝鮮との国境近くで、ロシアよりにある街です。人口の半分が朝鮮族だと聞いていました。大連駅で時刻表を見ると、延吉行きの列車は一日一本で朝の出発です。もうすでに出た後でした。それでその日の夜発の列車で、まずは途中の長春まで行って、そこで乗り継いで延吉に行ってみようと考えたのです。



中国の長距離列車の座席は4通りだと「地球の歩き方」に書いてありました。硬座・軟座・硬(臣ト=この二文字で一文字)・軟(臣ト)です。硬座は木のボックスシート、軟座はリクライニングシート、硬(臣ト)は3段ベッド、軟(臣ト)は個室の2段ベッドらしいです。並べた順に良いクラスになります。別にどれでも良かったのですが、電光掲示板を見ると軟(臣ト)しか空きがなかったのでそれで行く事にしました。長春まで170元ですから3000円弱くらいでしょうか。ファーストクラスでこの値段ですから、日本に比べれば格安である事は言うまでもありません。

あとは窓口で筆談です。応対の女性の駅員(たまたま女性だったという事-悪しからず)の愛想のないことといったら・・・。キップを投げつけるように渡して何も言いません。別に外国人だからということではなく、どの客に対しても同じです。この事は、この旅でこの後どこへ行ってもほとんど同じでした。

まあとにかくキップを買う事が出来たので、昼ご飯を食べる事にしました。駅前の食堂で餃子を頼んでみました。大きな皿に山のように盛られてきます。日本で進化した餃子のようにパリッとした皮ではなく、ほとんどお饅頭状態です。旅のそのあとを通しても感じた事なのですが、どうも中国では餃子はご飯代わりになっているのではないでしょうか。

夜まで大連の街をぶらぶらしたりして、いよいよ列車に乗る時がきました。30分ぐらい前に改札が始まると、たくさんの人がホームに向かいます。キップに記されている車両に乗ると、写真のように通路の片側に個室があり、中は2段ベッドが向かい合っています。(冒頭の写真)


続く 
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