今、コラム「ヨハネ福音書を読む」を連載しているが、ヨハネ福音書は面白い。のめりこみそうだ。ざっと計算したが、週一のコラムはあと1年ちょっとかかりそう。そのあとヨハネの手紙を半年やって、2年間かけてヨハネ文書をやれば相当身につきそう。ヨハネ文書ワールドは深みがある。
聖書で一番短い節はどこか?というときに、私はヨハネによる福音書11章35節の「イエスは涙を流された」だと思っていた。
しかし、それより短いルカによる福音書20章30節があるのがわかった・
まずは、その前後を見てみよう。
27 さて、復活があることを否定するサドカイ派の人々が何人か近寄って来て、イエスに尋ねた。28 「先生、モーセはわたしたちのために書いています。『ある人の兄が妻をめとり、子がなくて死んだ場合、その弟は兄嫁と結婚して、兄の跡継ぎをもうけねばならない』と。
29 ところで、七人の兄弟がいました。長男が妻を迎えましたが、子がないまま死にました。30 次男、31 三男と次々にこの女を妻にしましたが、七人とも同じように子供を残さないで死にました。32 最後にその女も死にました。33 すると復活の時、その女はだれの妻になるのでしょうか。七人ともその女を妻にしたのです。」
30節 次男、
たったこれだけ。
原文で両者を見てみる。
ヨハネによる福音書11章35節
ἐδάκρυσεν ὁ Ἰησοῦς.
ルカによる福音書20章30節
καὶ ὁ δεύτερος
と、原文でもルカの方が短いことがわかる。
これが、聖書で一番短い節?
今日の聖研の準備中。ヨブ記2章4節。
サタンは答えた。「皮には皮をと申します。まして命のためには全財産を差し出すものです。手を伸ばして彼の骨と肉に触れてみて下さい。面と向かってあなたを呪うでしょう。」
サタンのヨブに対する皮膚(皮)攻撃の言葉遊び。皮膚を打てばヨブも本心を現して自分を擁護(皮)して神を呪うに違いないということ。
だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。これこそ律法と預言者である。
イエスの教えを一言で言うとこの聖句になると思います。それゆえ黄金律ともいわれます。旧約聖書の律法は、「人にしてほしくないことをしてはならない」です。盗まれたくないから「盗んではならない」、うそをつかれたくないから「偽証してはならない」なのです。これも大切です。
律法の成就のために来られたイエスは、「愛されたいなら愛しなさい」「赦されたいなら赦しなさい」ということを言われたのです。
旧約の教えと新約の教え。両方とも大切なのです。
教会の聖書日課による聖書通読、今日はイザヤ書39章です。
39:1そのころ、バビロンの王、バルアダンの子メロダク・バルアダンがヒゼキヤに手紙と贈り物を送って来た。病気であった彼が健康を回復したことを聞いたからである。2 ヒゼキヤは使者たちを歓迎し、銀、金、香料、上等の油など宝物庫と、武器庫、倉庫にある一切の物を彼らに見せた。ヒゼキヤが彼らに見せなかったものは、宮中はもとより国中にひとつもなかった。3 預言者イザヤはヒゼキヤ王のところに来て、「あの人々は何を言ったのですか。どこから訪ねて来たのですか」と問うた。ヒゼキヤは、「彼らは遠い国、バビロンから来ました」と答えた。4 更に、「彼らは王宮で何を見たのですか」と問うと、ヒゼキヤは、「王宮にあるものは何もかも見ました。倉庫の中のものも見せなかったものは何一つありません」と答えた。5 そこでイザヤはヒゼキヤに言った。「万軍の主の言葉を聞きなさい。 王宮にあるもの、あなたの先祖が今日まで蓄えてきたものが、ことごとくバビロンに運び去られ、何も残らなくなる日が来る、と主は言われる。 あなたから生まれた息子の中には、バビロン王の宮殿に連れて行かれ、宦官にされる者もある。」8 ヒゼキヤはイザヤに、「あなたの告げる主の言葉はありがたいものです」と答えた。彼は、自分の在世中は平和と安定が続くと思っていた。
ダビデ、ソロモン、ヒゼキヤ、ヨシヤ、この4人を私は「ダビデ王朝の4大王」と呼んでいます。主の前に正しいことを行い、かつ国を発展させたからです。
ところが、聖書にはヨシヤを除く3人にはポカが記されています。ダビデはバトシェバとウリヤに対する罪、ソロモンは晩年の偶像崇拝です。そしてヒゼキヤはバビロンからの見舞い客にエルサレムの神殿の倉庫にある宝物(ほうもつ)を見せてしまうということです。エルサレムの神殿には大変な宝物があったのです。
バビロンからの見舞い客はそれを国で報告したと思います。そのため、エルサレムの神殿はやがてバビロンによって襲撃され、宝物がバビロンに運ばれてしまうことになります。