クリスマスのキャロル(讃美歌)には良いものがいろいろありますが、その中で私が一番好きなのは「O Holy Night(日本題・さやかに星はきらめき)です。讃美歌の最新バージョン「讃美歌21」には残念ながら掲載されていません。「讃美歌第2編」というのに載っています。
以前にも一度書きましたが、私の一番のお気に入りクリスマスCDは、 「鮫島有美子クリスマスを歌う」なのですが、ここにも収録されています。ちなみに私の自動車の中は、今鮫島モードが全開。
YouTubeいくつか見てみましたが、その中では個人的に、セリーヌ・ディオンという方の歌うものが一番良かったです。2番はとばし。
Celine Dion-Oh Holy night
原詩はフランス語のようですが、英語版がやはり有名なようですね。
1.
O Holy night! the stars are brightly shining,
It is the night of the dear Saviour's birth
Long lay the world in sin and error pining,
Till He appeared and the soul felt its worth.
A thrill of hope the weary soul rejoices,
For yonder breaks a new and glorious morn;
Fall on your knees,
Oh, hear the angel voices!
O night divine O night when Christ was born!
O night O holy night O night devine!
2.
Led by the light of faith serenely beaming,
With glowing hearts by his cradle we stand;
So led by light of a star sweetly gleaming,
Here came the wise men from Orient land.
The King of kings lay thus in lowly manger,
In all our trials born to be our friend;
He knows our need,
To our weakness is no stranger.
Behold your King, before Him lowly bend!
Behold your King before Him lowly bend!
3.
Truly He taught us to love one another;
His law is love, and his gospel is peace;
Chains shall he break, for the slave is our brother,
And in His name all oppression shall cease.
Sweet hymns of joy in grateful chorus raise we,
Let allwithin us praise his holy name;
Christ is the Lord,
Oh, praise his name forever!
His pow'r and glory evermore proclaim!
His pow'r and glory evermore proclaim.
讃美歌第2編による日本語訳です。ちょっと古めかしい表現はありますが、かなり忠実に意味を伝えていると思います。
1
さやかに星はきらめき 御子イェス生まれ給う
長くも闇路をたどり メシヤを待てる民に
新しき朝は来たり さかえある日は昇る
いざ聞け御使い歌う 妙えなる天(あま)つ御歌(みうた)を めでたしきよし今宵
2
輝く星を頼りに 旅せし博士のごと
信仰の光によりて 我らも御前(みまえ)に立つ
馬槽(うまぶね)に眠る御子は 君の君 主の主なり
我らの重荷を担い 安きを賜(たま)うためにと 来たれる神の子なり
3
「互いに愛せよ」と説き 平和の道を教え
すべてのくびきをこぼち 自由を与え給う
げに主こそ平和の君 類(たぐい)なき愛の人
伝えよその福音(おとずれ)を 広めよきよき御業(みわざ)を たたえよ声の限り
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原題「O little town of Bethlehem」です。
クリスマス讃美歌の歌詞は、聖書の中からのみ題材を得ているのが多いのに対して、この歌詞の「ベツレヘム・小さな町」は、作詞者が実際に見たベツレヘムの町を詠っています。イスラエル建国よりはるか前の1865年、アメリカの牧師フィリップス=ブルックスがベツレヘムを訪れ、そこで得た情感を元にして3年後に作詞したといわれます。作曲はブルックスが牧師をしていた教会のオルガニスト・ルイス=レドナです。
1.ああベツレヘムよ、小さな町。 静かな夜空に またたく星。 恐れに満ちた 闇のなかに 希望の光は 今日かがやく。 2.マリアを母とし 生まれたみ子 星々かがやけ、語り告げよ。 みつかい歌え この喜び、 「神にはみ栄え、地に平和」と。 3.人はみな眠り 気づかぬまに めぐみの賜物 天よりくる 心低くし 主を迎えよ、 罪ある世界の 救い主を。 4.ああベツレヘムの きよいみ子よ 今こそわれらは 心ひらく。 すべての罪を とりのぞく主、 共に宿る神、インマヌエルよ。 (日本基督教団出版局「讃美歌21」267による) |
いよいよクリスマスですね。クリスマスといえば「きよしこの夜」でしょうか。この歌の誕生のいきさつについては、どうも神聖化されているところがあるようなのですが、一応ウィキペディアのもの貼っておきますね。
「この歌は1818年12月25日にオーストリアのオーベルンドルフの聖ニコラウス教会で初演された。この日、教会では一つ重要な問題が起きていた。教会のオルガンがネズミによって壊され、クリスマスに歌う賛美歌の伴奏ができなくなっていた。困ったヨゼフは“Stille Nacht”の詞を書き上げ、グルーバーに、この詞にギターで伴奏できる讃美歌を作曲してくれるように依頼した。グルーバーは懸命に考え続け、ついにこの曲が作られた。そして、クリスマス・イヴに教会にやってきた村人たちは、ギターによる讃美歌にはじめは驚いていたが、やがてそのすばらしい詞とメロディに魅了された。」
ま、いずでにせよ原歌詞“Stille Nacht”はドイツ語です。Silent Nightは原歌詞ではありませんのでご注意を。さて今日は“Stille Nacht”の楽譜UPしておきます。
1番の翻訳はあるHPによれば以下のようになります。
Stille Nacht, heilige Nacht!
Alles schläft, einsam wacht
Nur das traute hoch heilige Paar,
Holder Knabe im lockigen Haar,
Shlaf in himmlischer Ruh,
Shlaf in himmlischer Ruh.
静かな夜、聖なる夜、
すべてが 眠っている。
目覚めている ヨセフとマリヤ(直訳では気高き両親)、
眠っている 巻き毛のおさなご
神の平和に つつまれて。
で、おもしろいのはlockigen Haar=巻き毛ですね。生まれたばかりの赤ちゃんが巻き毛って訳でもないだろうに・・・・、少なくともそんなに強調する事じゃないだろ・・・・って思っちゃうのですが、実はこれは上の段のPaar=両親と韻をふんでいるんだそうです。その意味では1行目のNachtと2行目のwachtもそういう事かもしれません。
即興の歌詞にしては見事ですね。やっぱりエピソードは神聖化されているような・・・・。