今は亡き店長の母は刺し子が趣味でした。
一針一針縫って作ったのがこののれんです。
若かりし頃は電話局で交換手をしていた今で言うキャリアウーマン的だった女性が
紳士服仕立て屋に嫁いでから、嫌いだった針仕事をしているうち、
刺し子をするようになったのだとか。
晩年は毎日ひたすらに刺していた思い出があります。
家事をするか、刺し子をしているか、くらいでした。
庄内刺し子で代表的な麻の葉の模様に自分で本などから写したりして
デザインを考えて作っていました。
手仕事のあたたかみが感じられる今や大切な財産です。