ジストマ病とは、肝臓や肺に寄生する吸虫(ジストマ)によって引き起こされる病気で、肝吸虫症や肺吸虫症とも呼ばれます。
肝吸虫症は、鯉やワカサギなどの淡水魚の鱗や筋肉内に寄生する肝吸虫(Clonorchis sinensis)を、加熱調理が不十分な状態で刺し身等の生で食べることで感染します。感染しても無症状の場合が多く、日本人の成人では7~35%の人に感染歴があるとされています。症状としては、発熱、悪寒、心窩部痛、圧痛を伴う肝腫大、下痢、軽度の黄疸などがあります。診断は便中または十二指腸内容物中に虫卵を同定することによるほか、血清検査も有効です。治療には、抗寄生虫薬のプラジカンテル(ビルトリシド)が有効です。
但し肝硬変にまで進行した場合には、肝硬変に対する治療を行いますが、予後は不良です。
また、妊婦が感染した場合、早流産や死産、未熟児の原因となることがあります。
肺吸虫症は、サワガニやイノシシの筋肉などに寄生する肺吸虫を、調理不十分な状態で経口摂取することで感染します。肺に寄生した場合の主な症状は、咳と血の混ざった痰(血痰)です。胸水がたまったり、空気やガスがたまった状態の気胸を起こしたりした場合には肺が苦しくなります。診断は、胸部X線検査で肺の影として映る虫を確認することや、痰や便のなかから虫卵を検出することで行われます。治療には、プラジカンテルなどの寄生虫に効果を示す薬剤が有効です。胸水がたまっている場合には、胸水を抜いてから治療します。
これらの寄生虫による病気を予防する為には必ず十分に加熱し、決して生では食べ無いに限る。
生は死にます。こんな事で命を懸けるのはアホです。合掌。