おとんが在宅で仕事をするとき、
BGMのようにNetflixドラマを聞き流すならぬ、見流していることがある。
そこへ家事を終えて休憩タイムの私が加わり、麦茶でも飲みつつドラマを見始めて、面白いと時を忘れて見入ってしまうこともしばしば。
先日流れていたドラマは、「サ道」。
サウナに通うおじさんたちのドラマだった。
サウナで汗を流して、水風呂に入って、体の中がすべてリセットされて、すとんと椅子に座っていると、おじさんたちの背後から急に後光がさしてくる。
「ととのった~」の叫びとともに、万華鏡のような背景画が展開する。
この万華鏡のような模様は、一人一人違っていて、
それぞれの「ととのった感」を具現化しているのだろう。
「ととのう」という言葉、とても適格だなあと思う。
「気持ちいい」ということでも、「デトックスされたなあ」でもなく、
身体と心が究極のバランスで「ととのう」感じ。
サウナには通っていないけれど、
私はヨガの後、プチ「ととのう」感を味わっている。
日々、1時間ほどヨガマットの上で体を動かす。
柔軟性を高めるストレッチ的なものから始めて、
途中は体幹トレーニングやちょっと動き多めのメニュー。
終盤は立った状態の動きをいくつか取り入れ、木のポーズでしめる。
身体がポカポカして汗もかいて、ふうふう息が切れるくらいで終了。
ヨガの後、ちょっとの間目を閉じて、音楽を聞きながら瞑想してみる。
汗をかいた体に窓から入ってくる風が心地よくて、
ゆっくりした音楽とともにふうふうしていた息も落ち着いてくる。
頭から体全部を意識してみると、私の背後から後光がさしてきて、
「ととのった~」
今日はヨガ以外でととのった。
区役所に行く用事があったので、暑い中20分ほど散歩。
汗だくで用事を済ませて、20分かけて帰宅。
もうどうせ汗をかいてしまったので、そのまま長袖を羽織り、庭仕事。
可愛い白い花が咲き終わったドクダミが、葉っぱの大群と化している。
どんどん抜いていく。汗だく、汗だく。
だんご虫が慌てて逃げていく。汗だく、汗だく。
ドクダミの香りと、これまた群生してしまったオレガノの香りと、これまた暴れるように伸びているローズマリーの香りに包まれ、汗だく汗だく。
庭仕事の後、シャワーで汗を流して、休憩。
身体は心地よく疲れていて、体中の水分が入れ替わったようで、
ベッドに横になると窓から風が入ってきて、
私の背後から後光がさしてきて、
「ととのった~」
プチ「ととのう」
小さな幸せ。
6月20日 おかん
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