アメリカの副大統領候補が書いた自伝小説の映画です。
白人労働者階級について、何となくイメージはあったものの、彼がどうしてトランプ支持になったのか、少しでも理解できるかなぁと思って見てみました。
移民でもなく、人種的に差別される側でもないのに、貧困から抜け出せない。
仕事さえあれば…というものの、主人公の母親の場合はそうではなくて、
幼少期の環境も大きく関係してきます。
「誰が自分を助けてくれるんだ」っていうお母さんの言葉、
分かりたいと思う反面、なんだかなぁというか、映画の中でも言ってたけど、
人のせいにばかりして、なかなか変われない母親にはやっぱり共感できませんでした。
がんばってもがんばってもうまくいかず、不満やストレスのはけ口が暴力や排斥、依存につながるというのは、わかるような気もするんだけど…
主人公は周囲の協力と自分の努力で状況を変えていったので、そこからどうしてトランプ支持に?という疑問は消えないままです。
ただ、アメリカのもう一つの側面を見せられた感は強くて、
原作がベストセラーにもなったということは、彼のような環境で育った人は少なくはないんだろうとも思います。
サクセス・ストーリーでもあるけど、爽快感はなくてエレジー(哀歌)そのものでした。
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