なんとかなるさ~

山とか、映画とか、子どもとか、仕事とか

The Times of Harvey Milk

2021-05-23 13:58:00 | 映画
ゲイであることを公言して、サン・フランシスコ市の公職についていた人のドキュメンタリー。
ずいぶん前に映画版は見てたけど、ドキュメンタリー版は殺されたあとの裁判のことまで取り上げてます。
2人も殺したのに、計画的ではなかったこと、仕事や家庭のプレッシャーに苦しんでいたこととかも考慮されて、判決は数年の懲役。
その判決へのデモにたくさんの人が集まったことも。
残念ながらその判決は変わらないままだったけど、カストロは今でもゲイカルチャーの中心で、
その後の性的マイノリティの権利拡大に繋がったことは明らか。

印象的だったのが、中国系アメリカ人の人の話。
地域的にアジア系移民の多い街だし、彼らを支持に取り込むことができれば…
と考えるのは普通なんだろうけど、彼らが困っていることを言わなくても何が必要なのか分かっていたそう。
常に弱者の視点で物事を見てたんでしょうね。

実はサンフランシスコの近くに住んでいたこともあって、何度かカストロを歩いたこともあるんです。
マーケットストリートとかも久しぶりに聞いて、ちょっと懐かしくもありました。
もちろん彼のいた時代ではなかったけど、そういうことに全く疎かった当時の自分には刺激的で、
本屋さんに入ると三島由紀夫の本がたくさんあるのを不思議に思ってました。

彼が亡くなって50年近く経って、アメリカでは職場での差別は禁止されて、法的に結婚もできるようになりました。
ドラマや映画で性的マイノリティのキャラクターはほぼ必ずといっていいほど登場してて、
どこにでもいる存在になりつつあるのかなぁと思うけど、日本はまだまだ。
つい最近も政治家が性的マイノリティを差別する発言をしておりましたなぁ。

夫婦別姓もそうだけど、どうしても家父長制を残したいというか、
女性には子どもを産んでもらって、家のことをしておいて欲しいんだろうね。
うっせえわ、を連呼する歌と同じで、性的マイノリティでいることも、家族の姓が違うことも、
おじさんたちが思うよりずっと普通なことで、あんたたちの生活は何にも変わらないし、何も怖がることなんかないのに。

変えてはいけないもの、変えなきゃいけないもの、いろいろあるけど、
それを決める場にはいろんな立場の人がいないと困る。
選挙に行こう。
自分の声を聞いてくれる人を選ぼう。


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