ちょうどお墓参りに行ってきたところですが、これは映画のタイトル。
戦後しばらくして、日教組が作ったドキュメンタリーで、Eテレでその映画が作られた背景や上映中止になった経緯なども含めて、放送されてました。
戦後しばらくして、日教組が作ったドキュメンタリーで、Eテレでその映画が作られた背景や上映中止になった経緯なども含めて、放送されてました。
こんなに歴史的に意味のある映画がこれまで知らされていなかったって、ほんとに残念。
おまけに、国が貴重な資料として活用しようとも、状態を維持するための努力をしようともしてこなかったことにもショックですわ。
ドキュメンタリーとはいえ、原爆投下直後の様子をエキストラを含めて再現していて、それはやっぱり言葉にはできないほど悲惨な光景でした。エキストラの中にはほんとの被爆者もいるっていうんだから、よくがんばって出てくれたよなぁと感心します。当時はPTSDっていう言葉はなかっただろうけど、きっと多くのエキストラはそういう症状を抱えながら、協力していたんだろうなぁ。
もうひとつ学んだことは、両親の実家がある島に戦争収容孤児の施設が作られていたこと。
被害者への緊急対応として、島の施設が使われたというのは、ちょっとしたリーフレットで読んで知っていたけど、映画のキーパーソンとなる青年もその児童施設で数年を過ごしていたんです。
施設のシーンは全然ないんだけど、自分の知っている名前を見ると、俄然親近感がわくというか、興味もふくらみ、今頃になって、おばあちゃんにいろんな話を聞いておけばよかったと後悔しました。
青年がなんとか生き延びようと工場で働き始めるけど、ちょうど冷戦期で、その工場でも働けなくなってしまう、実際には自分でやめるんだけど、そこで反戦映画としてのメッセージも突き付けられます。
上映中止になったのは今で言えばネトウヨっぽい人たちからみれば、反日的ともとれるようなシーンもあるからなのかもしれません。
でも原爆投下の数日後に「まだ戦争は続いている、仕事に戻れ」っていうんだから、アメリカもおかしいけど、日本もおかしいよね。
とても素晴らしい反戦映画。
繰り返し再放送してほしいです。
うっかり見逃してしまいました。
ぜひ再放送してほしいです。
ところで少し前に「フクシマ」とカタカナ表記されることに怒ってた被災者の人がいて、
その気持ちは100パーセント共感できるものではなかったけど、
でも確かに「ヒロシマ」「ナガサキ」というカタカナ表記に違和感を覚えるのはあって、
そう考えると「ひろしま」というひらがな表記は普遍的で力強いなあって思えてきます。
カタカナとひらがな、指摘されるまで全く意識していませんでしたけど、この映画はひらがななんですね。
単純に国際社会へ向けてのカタカナかと思ったけど、被爆都市のイメージも強まります。なぜ「ひろしま」にしたのか、気になるところですね。
再放送、きっとあると思います。というか、するべきです。