ウェネトさまの館

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こだわりのモノづくり 超絶技巧の世界(ホテル雅叙園東京・百段階段)

2021年06月19日 20時28分09秒 | 展覧会・美術関連

ホテル雅叙園東京 百段階段「こだわりのモノづくり~超絶技巧の世界~」後期を観たのでございます。
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/monozukuri
(写真撮影可)

“昭和の竜宮城”百段階段で、工芸と素材をテーマとした文化財公開と、現代のクラフト作家や伝統工芸作家の作品の展示。
前期(3月21日~5月23日):神の手による紙わざ・究極のペーパークラフト
後期(6月1日~6月25日):伝統工芸作家による匠の技と未来への発想

本当は前期も観たかったのじゃが、緊急事態宣言で途中で臨時休館となり、後期になってしもうた。
が、前期作家の展示もあり、嬉しゅうござります。

東京都指定有形文化財である百段階段は、1935(昭和10)年に建てられた木造建築で、99段(実は100段ではない)の階段廊下に、7つのお部屋がありますのじゃ。

以前に何度も写真を載せておるが、他に来館者が殆どおらずたくさん撮ったゆえ、今回もお部屋ごとの様子と一部の作品を載せまする。

百段階段に向かう広いエレベーターの中は、豪華絢爛な螺鈿細工。


 

エレベーターホールにも展示が。

★金谷美帆/ビーズアーティスト
《総ビーズ織り 和衣装》
ビーズの数は165万2千余粒、制作日数は延べ3年、重さ約13㎏ですと!


 

ささ、階段を上って順番にお部屋を回りますぞ。


 

【十畝の間】
黒漆の螺鈿細工と組子障子と天井の花鳥画、心落ち着くお部屋で好きなのじゃ。


 

【漁樵の間】
7つの中で1番ド派手なお部屋。
室内は純金箔、純金泥、純金砂子仕上げで、彩色木彫もインパクトありあり。


 

【草丘の間】


 

百段階段の窓に使われているガラスは、昭和初期のものゆえ波打っておるのじゃよ。


 

★田中松夫/建松
《組子かざり 春夏秋冬》
春は桜亀甲、夏は二重麻の葉亀甲、秋は桔梗亀甲、冬は雪形亀甲。


 

★中村道雄/組み木絵アーティスト
《木蓮》548×598㎜
木の本来の色を活かし、糸ノコで切ったパーツをパズルのように合わせてございます。


 

こちらには2人のペーパーアーティストの作品。


 

★Atsumori
《Personal Justice》730×540㎜
細い線の切絵とアクリル画の組み合わせ。


 

★中山ゆかり
《妖精の庭》四切り 横型 348×424㎜
紙に丸みを持たせてありまする。


 

このお部屋でお茶と和菓子が頂ける「百段茶房」は休止じゃった。しくしく


 

【静水の間】


 

★安宅信太郎/安宅漆工店
《つる首花瓶変わり塗》
いずれも美しい漆の花瓶。


 

★岡田雄二/岡半
《ゆらぎ盆栽 松・藤・椿》
盆栽を模したモビール。


 

【星光の間】


 

★大橋禾苗/シャドーボックスアーティスト


 
《星座のモティーフ》
何枚もの図柄を重ねて、奥行感を出しておるのじゃ。中央部分のアップも載せまする。


 

【清方の間】


 

★松崎光正/株式会社松崎人形


 
《anima オオハシ》
木目込みの綺麗なオオハシ。


 

★山川英夫/山川建具


 
《五重塔》
赤松とケヤキを使った建物型灯り。


 

【頂上の間】


 

★SouMa/立体切絵アーティスト


 
SouMaの立体切絵は、以前も百段階段で展示されておりましたのぅ。
紙を組み合わせるのではなく、1枚の紙から作られておるのじゃ。

《沸き起こる No.3》320×410㎜


 
《ティアラ》300×350×130㎜


 

久々の百段階段、平日の昼間ゆえか人も少なく、どのお部屋もひとり占め状態で観る事ができて良うござりました。
会期は6月25日まで。