ウェネトさまの館

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「ラリック・エレガンス」(練馬区立美術館)

2019年03月17日 06時31分02秒 | 展覧会・美術関連

10日以上も前に観てツボじゃったのに、まだ書けておらぬ展覧会でございます。
つい会期の短いギャラリー話から書いて、美術館話は後回しになりがちなのじゃ。

練馬区立美術館「ラリック・エレガンス 宝飾とガラスのモダニティ -ユニマットコレクション-」
https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=201810241540347937


 

ユニマットコレクションとな?そういえば以前、青山ユニマット美術館があったのぅ。
場所も便利で雰囲気も良い美術館じゃったが、2009年に閉館してしもうた。
(2009年、お供のEが最後に行った時に撮ったお写真じゃ)


 

本展は、ユニマットグループ所蔵のラリック・コレクションから、1890年代~1930年代までの約160点を展示。
ガラス工芸の他、ドローイングやテストピースもございます。

構成は以下の通り。お気に入りの一部もリスト順に。
ささ、まずは1階の展示室からじゃ。ラリック大好きじゃからワクワクするぞよ。


 

★【Ⅰ.アール・ヌーヴォの宝飾】

[Ⅰ-Ⅰ ジュエリー]
いかにもアール・ヌーヴォなデザインのペンダントやブローチなど。
動物の骨を初めて近代のジュエリーに用いたのがラリックだったとは、今まで知らんかった。

・十字架《天使、アルファとオメガ》
厚みのある十字架で、美しい細工。
ラピスラズリそっくりな青色と、本物の水色っぽい乳白色のオパールと、金の組み合わせも綺麗。

[Ⅰ-Ⅱ ドローイング]
[Ⅰ-Ⅲ ジュエリー、テストピース]

★【Ⅱ.アール・デコのガラス】

[Ⅱ-Ⅰ 初期]
ガラス工芸への移行。
コティ社などの香水瓶も、もちろんございます。

[Ⅱ-Ⅱ オパルセントガラス]
オパールの如き色合いのラリックのオパルセントガラスは大好きでして、特に鳥モチーフのものがツボ。

・鉢《セキセイインコ》
20羽のセキセイインコがずら~り並び、草花模様も繊細。

・花瓶《セイロン》
花瓶の上部に、4組のつがいのセキセイインコ。

[Ⅱ-Ⅲ アール・デコ博覧会]
ここからは2階の展示室じゃ。
「アール・デコ博覧会」のオリジナルハガキ9枚も展示され、当時の様子がうかがえまする。

・《噴水の女神》6種
ラリックが「アール・デコ博覧会」に出品した、高さ約15メートルもの野外噴水《フランスの水源》は、合計128体のガラス製女神像が飾られたのじゃ。
その型を利用して新たに鋳造し販売された女神像6点が展示されておりまして、それぞれの女神には名前がつけられ、大きさも違うのじゃ。
どの女神も美しいが、観音様のような《アリアーヌ》と、一番大きな《ダフネ》がお気に入り。

[Ⅱ-Ⅳ ラリックが生み出したデコのガラス]
・花瓶《ベルクール》
まるっとした4羽の可愛い雀がちんまり座る透明クリスタルガラス。

・鉢《威嚇する2羽の雀》
向かい合う雀の透明クリスタルガラス。

[Ⅱ-Ⅴ 化粧道具、香水瓶、アクセサリー]
・化粧セット《ダリア》
うっすらピンクのダリアの化粧セット、使ってみたいものよのぅ。

・香水瓶《真夜中》ウォルト社
ラリックの香水瓶で、真っ先に思い浮かぶもののひとつが、青い天球儀の形のこの作品。

[Ⅱ-Ⅵ 照明、置物、置時計]
灯りをつけて展示されておるものもあり、嬉しゅうござります。

・大型常夜灯《日本のリンゴの木》
香水瓶の形を取り入れたティアラ型ランプは、お気に入りなのじゃ。

・テーブルセンターピース《鳥の巣》
9羽のヒナと、ヒナに餌をやる鳥のつがいの透明ガラス。

・小型置時計《セキセイインコ》
四角いオパルセントガラスに4羽のセキセイインコ、象牙の文字盤には彩色で4羽描かれておりまする。

[Ⅱ-Ⅶ 文具]
・《円形灰皿》5種
「文具」のくくりに灰皿があるのが意外じゃが、まるっとした《雀》や、緻密な羽毛の《七面鳥》など、動物をモチーフにしたちっちゃい灰皿が5種類。
透明ガラスありオパルセントガラスありスモークガラスありで、集めたくなってしまいますのぅ。

猫や象のペーパーウェイトも可愛うござりました。

[Ⅱ-Ⅷ テーブルウェア]
《ニッポン》や《トウキョウ》と命名されたシリーズもあり。

・燭台《シジュウカラ》一対
やはり鳥モチーフがお気に入りの透明ガラスの燭台。

[Ⅱ-Ⅸ カーマスコット]
1925年の《ハヤブサ》に始まり30種類ほど製造販売された中で、16種が展示。
以前お供のEは箱根ラリック美術館で、カーマスコットをつけたかっちょいいクラシックカーを見たのじゃ。
展示の16種の中で、わたくしなら《彗星》か《ハヤブサ》をつけたいですぞ。

[Ⅱ-Ⅹ 晩年]
・花瓶《蝶》
尖頭形のうっすら水色の胴体に花一杯、四方向に広がる透明な羽のような部分には蝶一杯で、美しゅうござります。

2階展示室の最後に、特設ショップがあってビックリしたぞよ。
今までこの美術館で特設ショップは見たことなかったからのぅ。

お題通り、ラリックのエレガンスに浸れる展覧会でありました。
写真撮影不可なのが残念よのぅ。
会期は4月21日まで。

さて、この日のランチは、美術館のある中村橋駅のすぐ近くで見つけたインド料理店に初潜入。
(お店の名前は忘れてしもうたが、改札出て右に歩いてすぐのお店じゃ。)
ランチセットのお値段も忘れてしもうたが、お手頃価格じゃった。

サグチキンカレーとナンを選んだぞよ。
辛さも選べまして、お供のEが特大の口内炎で苦しんでおったゆえ、マイルドにしたのじゃ。


 

カレーは普通の・・・いえ、全くクセのないお味。
熱々ナンはちょっと甘味があって、どんどん進みまする。
ナンはおかわり無料なのじゃ♪

セットドリンクはホットチャイをば。


 

美術館でまだ書いておらぬ展覧会、他にも色々あるのでございます。
なるべく書いておきたいものよのぅ。

★おまけ画像
ビスうさオーナー・いろはさんに教えていただいた、100均の「折りたためるスマートフォンスタンド」、簡単に立ったり座ったりができる優れモノですぞ。


 

しかも正面からは殆どスタンドが見えない!しかもお安い!


 

今まで使っていたドール用スタンドより便利じゃ。
お色はこの白の他に、茶色もございました。