東博・表慶館「アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝」を観たのでございます。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1733
わたくしもお伴のEも、ブランドもののジュエリーはひとつも持っておりませぬが、美しいジュエリーを観るのは大好きゆえ、本展を楽しみにしていたのじゃ。
ブルガリ、今年で130周年なのですな。
会場の表慶館は、東博の中で一番好きな建物でございます。
今回撮影不可ゆえ、以前撮影可の時に撮った階段写真をば。(階段萌えなのじゃ)
中に入ると、天井のドームにジュエリーのプロジェクションマッピングが万華鏡の如く映し出されております。
最初に展示の《エピルスの民族衣装》(1880年)は、ブルガリ創成期のシルバー装身具がみっしり。
これを身につけたら、重くて地面にめり込むやも知れませぬ。
この後はアール・デコから現代まで、目も眩むジュエリーの数々が、これでもかーー!と展示されているのでございます。
古い映画が好きなわたくし、タイロン・パワーは好きな俳優のひとりでありますが、最初の部屋にはタイロン・パワーとの結婚式でリンダ・クリスチャンが着用したウエディングドレスも展示されております。
ブルガリと聞いてすぐに思い浮かべる蛇のモチーフや、古代の金のコインを用いたジュエリーも色々。
日本の漆芸などにも影響を受けたブルガリ、珊瑚や翡翠も用いた日本風なデザインのジュエリーも色々。
宝石を散りばめた、ヘンテコなブッダのネックレスとか。(きゃ~ごめんなさい~・逃)
日本的なイチョウの葉をモチーフにしたネックレスは、この東京での回顧展の為に今年制作されたもの。
「エリザベス・テイラー コレクション」のお部屋もございます。
エリザベス・テイラーは、5人目の夫リチャード・バートンに「エリザベスが知っているイタリア語は『ブルガリ』だけだよ。」と言わしめたほどのブルガリ好き。
愛用したジュエリーや、1963年主演の映画「クレオパトラ」で着用した衣装も展示。
古代エジプトの女神といたしましては、衣装4点のうち鳥の羽をモチーフにした金のドレスが欲しいぞよ~。
さて、本展でひとつだけお持ち帰りできるとしたら・・・
まるっとしたエメラルドやアメジストやターコイズの色合いも美しい「ビブ」ネックレスと、大きな7つのエメラルドに無数のダイヤを散りばめた「セブンワンダーズ(七不思議)」ネックレスと、カマボコかと見紛う6つのタクティカットのエメラルド(合計240カラット!)を並べたブレスレットと、アール・デコなデザインのものから数点と、トレンブランブローチの中から数点と・・・
(どこがひとつじゃ~)
絢爛豪華なジュエリーの数々、眼福でござりました。
1つだけ苦言を呈しますと、会場内に流れておる音楽の音量が大き過ぎかと。
わたくし、基本的に展覧会にBGMは必要ないと思うのでございます。
自分のイメージと違う音楽が耳に入ると、どうにも気が散ってしまうのじゃ。
流すのならば、もう少し小さい音量にして下さいまし~。
ついでにもひとつ、出品リストがちと見辛うござりました。
会期は11月29日まで。
会場内は撮影不可で、日記に載せられぬのが残念じゃ。
そういえば・・・
昨年12月にこの表慶館で開催された「エルメス レザー・フォーエバー」は写真撮り放題で、入場無料な上に音声ガイドまで無料。
一生乗る機会もないであろうエルメスの鞍にも乗れて、乗馬ごっこまでできたという。
170年以上レザーと向き合ってきたエルメスの底力を感じた素敵展覧会であった。
とEが申しておりました。
そして、行き当たりばったりなお店でガトーショコラをば。
ごちそうさまでござりました。