ウェネトさまの館

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紅白 夢の競演!(文化学園服飾博物館)

2023年02月06日 20時27分33秒 | 展覧会・美術関連

本日は、3つの展覧会を回ったのでございます。

まずは、文化学園服飾博物館「紅白 夢の競演! さまざまな国の“赤”と“白”」
https://museum.bunka.ac.jp/exhibition/exhibition4285/

約40か国の「赤」と「白」の衣装が展示され、色の持つ意味や文化なども紹介されておりまする。
構成は以下の通り。気になった衣装なども観た順に。

★展示室1(1階)
【1:慶びと哀しみの赤と白】

《婚礼衣装》日本 1920~30年代
昭和初期の白無垢。

《女禮式略 婚禮》楊洲周延 明治27年
展示は衣装だけでなく、かような錦絵もございます。
楊洲周延、好きなのじゃ。婚礼の場面の女性達が華やか~。

《女性用衣装》トルクメニスタン 20世紀中期
赤と黒の衣装。刺繍が綺麗。

《女性用衣装》中国 1920年代
黒の上着に赤のスカート。どちらも絹地がたっぷり使われ、凝った刺繍が施されておる。

【2:祈りの白】

《ウエディング・ドレス》イギリス 1840年代
シルクタフタに綿レースを重ねたドレスで、とっても可愛いぞよ。
大きく開いた丸襟、レースの短い袖、胸元にリボン、細~く絞ったウエストから広がる4段ティアードスカート。

★展示室2(2階)
【3:ステイタスシンボルとしての赤と白】

《ドレス:ビンダリ》トルコ 20世紀
深紅のシルクベルベットに、金糸でゴージャス刺繍。

《コート》アルバニア 19世紀後半
深紅のシルクベルベットに、金糸で緻密な刺繍が華やか。
金糸で作られた小さな丸っこいボタン30個が、縦に15個ずつ2列に並んでいるのがツボ。

《陣羽織》江戸時代後期
真っ赤な羅紗、黒に金の刺繍。カッコいいのぅ。

【4:コミュニティにおける赤と白】

《ドレス:ソブ》パレスチナ地域 1940年代
ベドウィンのドレスで、黒地に赤糸の刺繍がみっしり。
刺繍の色は、赤は既婚者用、青は未婚者と未亡人、赤と青の2色は再婚者用だそうな。

《吉服冠.頂戴》中国 清朝末期
頂戴(ディンダィ)は、官吏の礼帽の頭頂飾りで、階級によって飾りも異なるのじゃ。
展示の7点は、それぞれ色の異なる色ガラスで、台の細かい細工も違いまする。
元々は、ルビーなど色石が使われておったらしい。

【5:実用性のある赤と白】

《男性用衣装》ケニア 2008年
マサイ族の衣装。大地で目立つように(遠くにいる仲間を探しやすい)、赤と黒のチェック柄。

《男性用衣装》インド 1970~80年代
アヒル族の男性の衣装。アヒル族、名前も可愛いのぅ。
シャツもパンツも生成りの木綿で、たっぷりなプリーツが暑そうに見えるが、外気を取り込めて快適なんだそうな。

【6:華やかな赤、繊細な白】

《ドレス》フランス 1979年 ニナ・リッチ
越路吹雪がリサイタルで着用した、深紅のシルクサテンのイヴニング・ドレス。
このドレスを着た写真のレコードジャケットも一緒に展示されておりまする。

《ローブ・モンタント》平成3~4年 鈴木紀男 
平成6年の歌会始の儀で、高円宮久子妃が着用した深紅のドレス。

★特別出品

《ローブ》アメリカ 1992年(オリジナル)/2020年(複製)石岡瑛子
映画『ドラキュラ』で、ゲイリー・オールドマンが着用したローブ。
ドラキュラと言えば黒マントを連想いたしまするが、これは血よりも赤く、胸元に金色の大きな刺繍も施されて派手派手。

《ドレス》アメリカ 1953年 イーデス・ヘッド
映画『ローマの休日』で、オードリー・ヘプバーン扮するアン王女が、冒頭シーンで着用したローブ・デコルテ。
お供のEは、10年前に当館の「ヨーロピアン・モード2013」で観て以来、久々のご対面でございます。
映画は白黒じゃったから白いドレスに見えるが、実際は淡い金色なのじゃ。
金糸の細密な植物文様の織りのシルク生地で、広く開いた衿元にビーズ刺繍が施され、とても綺麗。
『ローマの休日』は大好きな映画じゃからの、観られて良うござりました。

余談になりまするが、オードリーが映画で着た衣装で一番好きなのは、『麗しのサブリナ』のジバンシーの白いドレスじゃ。
白のシルク地に黒糸で花柄の刺繍が施され、ペンシルスカートの上からふわりと長いパネルスカート、裾から黒のラッフルがのぞいて、とても素敵なのじゃ。
実物を観てみたいものよのぅ。

様々な赤と白の衣装を観る事ができ、国によって異なる色に込めた意味なども知る事ができ、楽しゅうござりました。

この博物館の衣装の展示はいつも興味深いのじゃが、出品リストがないのが残念でございます。
紙で配らずとも、せめてHPに載せて下さらぬかのぅ・・・

会期は2月14日まで。
この後に観たギャラリーの話は、また後日書きまする。

ランチは、文化学園服飾博物館から歩いて行ける、都庁の32階の職員食堂へ。
先月初めて行ったら、眺めが良い上にお手頃じゃったからの。

富士山見えた~!が、写真撮っても全然写らぬのぅ(涙)

反対側にはスカイツリーも見えまする。

先月はワンコインランチを食べたからの、本日は日替わり洋食(690円)にしてみたのじゃ。
本日の洋食メニューは、牛肉のトマト煮、キャベツと蓮根のマリネ、セロリと人参のスープ、麦ご飯(白米に変更可)

富士山の見える窓際のお席で、いただきま~す。

食べ終わって、45階の展望台も行こうと思うたら、展望台専用エレベーターが行列になっておったゆえ断念。
また今度、空いている時に行ってみようかの。

さて、本日早朝3:28頃は、2月の満月スノームーンだったのでございます。
うちのベランダからは朝の月は見られぬからのぅ、昨夜のうちに撮ったのじゃ。
2023年で最も小さく見えるマイクロムーンでもあるのじゃよ。

おまけ話
カルディで可愛いトカゲ缶と目が合って、パケ買いしたのでございます。
青紫の蓋にピンクのストライプ缶と、赤い蓋に青いストライプ缶の2種類あり、とりあえずこちらをば。

底のシールを剥がすと、底にも可愛い柄が現れまする。

しかし、中身のブラックチョコが、激甘党のわたくしには苦すぎなのじゃった。