昨日は、ギャラリー ハイドランジア「Sotaro Oka 個展 日々の泡」を観たのでございます。
https://gallery-hydrangea.shopinfo.jp/posts/42466316
(写真撮影は許可を得ておりまする。作品単体での撮影は不可。)
Sotaro Okaは大好きな作家なれど、今まで個展を観た事はなかったのじゃ。
ハイドランジアはいつも素敵な企画展をやっておるが、家からもお供のEの仕事場からも遠く時間も合わずで、4年近くもご無沙汰してしもうた。
が、今回の個展はどうしても観たくて、会期2日目に馳せ参じた次第。
タイトルの『日々の泡』は、ボリス・ヴィアンの小説でございます。
わたくしは以前、『うたかたの日々』と訳された本を読んだぞよ。
会場はこんな感じ。35点の作品が並び、独特な世界が広がっておりまする。
写真撮影は2点以上写っていればOKとの事で、観た順に一部載せますぞ。
額の反射や映り込みが酷すぎて、お気に入りだったのに載せられぬ作品(少年が描かれた《Boys don't cry》など)もあるがの(涙)
ボケボケで見づらい写真ばかりじゃが、雰囲気だけでも。
左《神隠しの庭》242×333㎜ 水彩、顔彩、ウォーターフォード紙 2023
右《うつしよ》242×333㎜ 水彩、メディウム、UVグロスバーニッシュ、ウォーターフォード紙 2022
左《化身》203×254㎜ 鉛筆、水彩、珈琲、ファブリアーノ紙 2023
右《漂流のレテ》242×333㎜ 水彩、UVグロスバーニッシュ、ウォーターフォード紙 2022
左《アダージョ》234×373㎜ 水彩、アクリル、UVグロスバーニッシュ、アルシュ紙 2023
メトロノームの夜の世界で揺れる少女、たいそうお気に入り。
右《エウリュディケ》230×310㎜ 水彩、顔彩、UVグロスバーニッシュ、アルシュ紙 2022
左上《Parade -そして水の岸をあかるい箱が横切っていく-》310×410㎜ 水彩、メディウム、アルシュ紙 2023
本展のメインビジュアル。クロエの肺から青い睡蓮が。
右下《試着》125×176㎜ 鉛筆、水彩、ウォーターフォード紙 2023
この写真ではよう分からぬが、後ろ姿の少女お気に入り。
上《よひらのたそがれ》50×60㎜ 鉛筆、マットバーニッシュ、アルシュ紙 2023
下《Pudding a la mode》203×254㎜ 鉛筆、色鉛筆、ファブリアーノ紙 2023
わたくしの大好物のプリンじゃ。
左《池》242×313㎜ 鉛筆、アクリル、ウォーターフォード紙 2023
右《アフロディーテ》230×310㎜ 鉛筆、水彩、アクリル、アルシュ紙 2023
上《箱庭の夕べ》310×410㎜ 水彩、UVグロスバーニッシュ、アルシュ紙 2022
照明の映り込みで分かりづら過ぎる写真じゃが、ヴァニタスがテーマじゃ。
左下《Anna 1891》242×333㎜ 鉛筆、珈琲、水彩、マットバーニッシュ、ウォーターフォード紙 2022
右下《Edward 1894》220×333㎜ 鉛筆、珈琲、水彩、マットバーニッシュ、ウォーターフォード紙 2022
左《星の気持ち、月の痛み、猫は欠伸》203×254㎜ 鉛筆、マットバーニッシュ、ファブリアーノ紙 2023
右《メドゥーサ》242×333㎜ 鉛筆、水彩、ウォーターフォード紙 2023
左《沸点》120×150㎜ 鉛筆、ウォーターフォード紙
右《夜更かし》151×120㎜ 鉛筆、水彩、ウォーターフォード紙 2023
フクロウの少女、連れ帰りたかった・・・(涙)
左《Animanicua》106×150㎜ 鉛筆、水彩、マットバーニッシュ、ウォーターフォード紙 2023
右《プシュケ》123×172㎜ 鉛筆、マットバーニッシュ、アルシュ紙 2022
素晴らしい作品揃いで、額装もそれぞれの作品の雰囲気にピッタリで素敵じゃった。
会場音楽のYoshimitsu Tsunaki(綱木義光)は初めて聴いたが、展示の雰囲気に合っておりました。
会期は6月16日まで。
ちなみにお供のEは、Sotaro Okaの《謎の使用人 ブローチ》を着けて行ったのでございます。
シャープペンシルと水彩の原画にガラスカボションを被せた、素敵な作品じゃよ。
左は別のギャラリーでお迎えした鳩のメイドさん、右はオーダーでお迎えしたオカメ先輩(24歳で虹の橋を渡ったオカメインコ)執事バージョンじゃ。
さて、ハイドランジアに行く前に、レトロな喫茶店、カドに初潜入したのでございます。
店名の通り、道のかどにあるカド、開店は65年前で、設計は志賀直哉の弟である建築家・志賀直三とか。
入って驚愕。内装が凄い!
壁ばかりか天井にまで並ぶ油彩画は、店主のお父様(初代店主)のコレクションで、定期的に掛け替えながら展示しておるのだとか。
細かな彫刻や外の楕円形の看板は、彫刻家・小畠廣志によるもので、切り絵のような灯りは、初代店主によるものらしい。
天井やテーブルのバラの絵は、店主自ら描いたとの事。
古い時計やら扇風機やら蓄音機やら電話機やら、色々ございます。
いかん。店内に見とれて、注文するのを忘れておった。
カドは、くるみパンと生ジュースのお店なのじゃ。
くるみブルーベリーパンのなすモッツァレラサンドと、バナナセーキをお願いいたしまする~。
おお~、どちらもボリューミーで嬉しいぞよ。
くるみパンはトースト具合が絶妙で、サクサク美味しゅうござります。
バナナセーキも優しいお味で美味しいのぅ。
近ければ頻繁に通うのにのぅ・・・
と思うたら何と!外壁が崩落し、7月30日で閉店するそうな(涙)
外壁、たしかに危険よのぅ。
閉店後は茨城県に移転するそうじゃが、ますます遠い・・・しくしく
閉店するまでに再訪できればよいのじゃが、行けぬやも知れぬゆえ、今回詳しく書いたのでございます。