前回の日記の続きでございます。
奥野ビルへ行く前に、ギャラリー枝香庵「佐藤妙子展 -橤 HANA-」を観ましたのじゃ。
https://echo-ann.jp/exhibition.html?id=357
(写真撮影は許可を得ておりまする)
佐藤妙子の銅版画を初めて観たのは、2017年の「Little Christmas 小さな版画展 2017」で、大好きな鳥も描かれた緻密で繊細で美しい作品がたいそう好みだったのでございます。
その後グループ展では観ておれど、個展を観るのは今回初めてなのじゃ。ワクワク
銅版画(エッチング・アクアチント)、小さな銅版画とその原版を元にしたシルバーのオブジェ、ドローイング(墨・水彩・色鉛筆)など、合わせて約30点が3つの空間に展示。
7階の小さいお部屋。
その上の踊り場。
最上階。
鳥をモチーフにした作品が多いのもツボで、鳥がいなそうな作品も、よく観るとちっちゃな鳥がいたりいたします。
しかも作品から鳥愛をビシビシ感じまして、作家は鳥好きに相違ないと思いましたのじゃ。
後からいらしたご本人にお話をお伺いしたらば、やはり鳥がお好きとの事で、以前は文鳥を、現在はセキセイインコを飼ってらっしゃるそうな。
お気に入り作品ばかりじゃったが、特にお気に入りを数点載せまする。
《ナユタ》
365×498㎜の大きい作品。様々なものが緻密に描き込まれ、鳥の表情がたいそう優しい。
ご本人のお話では、亡くなった文鳥への色々な想いを込めて制作なさったそうな。
先月亡くなったオカメインコ先輩を重ねてうるうる。
《Midnight breathing》
「Little Christmas 小さな版画展 2017」で観てお気に入りだった作品。
《虹色の朝》
オカメ先輩も、こんな世界にいて欲しい。うるうる。
《Feather leaf》
2羽の鳥と植物が一体化したような素敵な作品。
《Silent prayer》
こちらはリトグラフ。
ドローイングも数点ございます。
《つづく その先へ》
シルバーのオブジェも数点。
エッチング技法の銅版を、銀粘土に押しつけてエンボスを付けてあり、アクセサリーとして身につけられるようにもなっております。
型にインクを詰めて紙に刷った銅版画と並べて展示。
《ただいま》と《おかえり》は、またもオカメ先輩を思ってうるうる。
《ただいま》
《おかえり》
《おかえり》の銅版とシルバーのオブジェの試作品を触らせていただきました。
《虹色の朝》と《Feather leaf》、どちらをお迎えしようか悩んでおると、他にも作品が入ったファイルがあるのに気づいたのでございます。
ファイルの最後のほうに、《ただいま》と《おかえり》に手彩色した作品が。
《ただいま》をよく観ると・・・
オカメ先輩が顔を覗かせておるーーー!
いえ、オカメインコではないけれど、黄色の体とオレンジのホッペとクリッとした目がオカメ先輩そっくりで、お迎えする事にしましたのじゃ。
屋上でコーヒー頂きました。ごちそうさまでござりまする。
会期は3月3日まで。ご興味ある方はぜひ。
わたくしも再訪する所存にござります。
★追記・其の壱:3月2日
素敵な銅版画をもう一度観たくて、本日再訪。
鳥をテーマにした作品、やはり癒やされまする。
作家ご本人も在廊なさっており、鳥についての心に沁みるお話をお伺いし、感涙うるうる。
どうもありがとうござりました!
許可を得て、お気に入りの《ナユタ》とツーショ♪
★追記・其の弐:3月18日
本日、《ただいま》を受け取ってまいりました♪
明日3月19日は、オカメ先輩の四十九日。
寂しさと悲しみは全然癒えないけど、この作品が「ただいま~」と帰って来たようで、温かい気持ちになりまする。