ウェネトさまの館

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「国宝 曜変天目茶碗と日本の美」(サントリー美術館)

2015年08月28日 22時46分28秒 | 展覧会・美術関連

サントリー美術館「藤田美術館の至宝 国宝 曜変天目茶碗と日本の美」を観たのでございます。
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2015_4/index.html

藤田美術館は行きたいと思いつつ、場所が大阪ゆえ未だ行けておらぬ美術館なのじゃ。
その国宝・重文含む素晴らしい収蔵品を六本木で観る事が出来るとは…うるうる感涙。

サントリーにしては珍しく展示替えはざっくり2期で、8月末までは1期。
特に1期が観たかったゆえ、間に合うてよかった~。

構成は以下の通り。

第1章 傳三郎と廃仏毀釈
第2章 国風文化へのまなざし
第3章 傳三郎と数寄文化
第4章 茶道具収集への情熱

まずは4階、第1展示室に入ってすぐ、《千体聖観音菩薩立像》5躯のお出迎えにテンションも上がるのでございます。

ここで一番のお気に入りは、快慶作《地蔵菩薩立像》

わたくし、美しい仏像が大好きでございますが、お地蔵様でここまで美しいお方にお目にかかったのは初めてやも知れませぬ。
保存状態が極めてよろしく、柔らかそうな袈裟の彩色も鮮やかで、截金、金泥の細密な文様も残っております。

シンプル極まりない坊主頭、弧を描く眉とスッとした目、紅をさしたような鮮やかな唇。
光背も豪華で美しゅうございますが、他の仏像からの転用の可能性もあるとか。

第1展示室のお気に入りは他にも色々。例えば、

《薬師三尊十二神将像》(前期のみ展示)
薬師如来を中心に、日光・月光両菩薩、さらに12人の武神。

《三方開春日厨子》(前期のみ展示)
綺麗な厨子、ウチのちまいドール用に欲しい…(何と不謹慎な)

3階へと階段を下りますと、竹内栖鳳《大獅子図屏風》がお出迎え(前期のみ展示)
今回観たかった作品のひとつで、堂々としたライオンの描写素晴らしゅうございました。

そしていよいよ、一番楽しみにしていた《曜変天目茶碗》が!
特別扱いなスペースに鎮座ましましており、360度ぐるりと観る事ができまする。

曜変天目茶碗は、現存するものは世界でも僅か3点。
その全てが日本にあり(藤田美術館、静嘉堂文庫、大徳寺龍光院)、いずれも国宝に指定されているのでございます。
お伴のEは静嘉堂のものを観た事あり、宇宙だったと申しておりました。

藤田美術館のものは、内側ばかりか外側にも曜変の斑紋が現れておるのが凄うございます。
器の中を覗き込むと無限の宇宙が広がり、妖しく輝く宇宙のオーロラも。
本当に美しく、器の中に取り込まれそうになりましたぞ。

これをこっそりお持ち帰りして、手のひらに包んでひとりで思う存分眺めたいものじゃ。

(E:ビスうさの手のひらでは包みきれませぬ。というか、手のひらが…ない…?ぷぷぷ)

無礼者~~~!

ほんの一部しか書きませんでしたが、他にも素晴らしいもの沢山ございます。
後期は9月2日から27日まで。後期も行かねば!

観終わって、久々にトシ・ヨロイヅカでスイーツを、と思ったらば満席で断念。
地下のDEAN&DELUCAへ。

地下に2カ所あるDEAN&DELUCA、広いほうのイートインコーナーでは、アラボンヌーやレトラスドゥマのケーキが食べられるのでございます。

特にレトラスドゥマは梅ヶ丘の店舗が閉店してしまい、ケーキが食べられるのはここくらいなのじゃ。
お気に入りのモンブラン、美味しゅうござりました。


ちなみに、DEAN&DELUCAでも販売しておるハーニー&サンズのシナモンのお茶、砂糖は入っておらぬのに、ほんのり甘くニッキ飴の如きお味で大のお気に入り。
シナモンがお好きな方にはお勧めでございますぞ。