加藤登紀子を招いた舞台ではボランティアで、「はだしのゲン」を各国語に翻訳して出版した女性たちのパネルディスカッションがあった。英語、ロシア語、中国語、朝鮮語のエキスパート、皆さん若い女性です。翻訳に当たって苦心したことは外国の場合、本は左開きでパソコンで反転させると、着物の襟元の合わせが反対になり喪とされる左前になってしまう、お箸の持つ手が左になる…など文化の点では特に気を配ったたそうです。加えて擬態語の表現にもその国の独特なものがあるので現地の人に聞いて気をつけたと言っています。ロシアには蝉はいないし波の音も表現する言葉はない。英語の翻訳者は単数か複数かで悩んだ…など難しかったと話しています。しかしこれを読んだそれぞれの国の学生たちは日本とは少々温度差があるように思う。中沢啓治夫人も参加され夫の意思を継いでいかれる決意を語っていた。