Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

捏造の科学者 STAP細胞事件 須田桃子著(文芸春秋)

2015-02-21 14:42:35 | 日記
悲しくて悲しくてまた悲しくてそして、やがて憤り虚しさを感じる…これが読後に残った遣り切れない気持です。難しいことは解らないけれどあらゆる方面に責任はあると感じた。ips細胞研究を凌駕するような画期的な成果を獲得したいと言う強い動機からこの事件は始まったと思う。小保方さんはユニークでとても魅力的であったと言う。ハーバードのバカンティ教授は彼女を「この惑星で最も素晴らしく、知的で知識が豊富で優秀で尊敬される革新的で美しい科学者の一人」と褒め称えています。ユニークなるが故に科学者にあるまじき粗雑な性格で未熟だったのか。あれやこれやボタンのかけ違いが生じて辻褄が合わなくなった。小保方さんの強い所は伸ばし弱い所をフォローする事に笹井教授が気付いた時は遅かった。マスコミなどからの不当なバッシング、理研や研究室への責任から疲れきってしまったと言う笹井教授の遺書。著者は新聞記者でやはりスクープとか我が社だけが報じたとかの己の成果を自慢しつつ、しつこいまでの切込みをメールしていた事は笹井教授がマスコミからのバッシングに心を痛めていた事、そのものであると思った。日本科学界の失墜よりマスメディアの怖さをつくづく感じいやな気分です。小保方晴子さん、何時の日かあなたの本当の見解を書いてください。