筑波のお百姓さん(私は彼をそう呼んでいる)は初めて作った赤茎サラダほうれん草はサラダにする以外ないと気を落としていたが、しゃきしゃきの胡麻和えもいいものです。生で食べられるのですから熱湯にさっとくぐらせる程度でいい。茎の赤と葉の緑がますます鮮やかになり綺麗な胡麻和えが出来ました。お百姓さんは茹でたら汚い色になって、お浸しにもならないと言っていた。彼に伝えてあげようと思う。
贔屓のお百姓さん、彼は筑波の会社を早期退職し故郷で農業を始めました。500坪くらいの農地を科学者らしく管理しいつも美しくすら感じる畑です。人柄も紳士で穏やかで農産物はリーズナブルなお値段で誠実そのもの。赤茎のサラダほうれん草を初めて作ってみたそうです。数年前からレストランのサラダにほんのちょっぴりもったいぶった感じで入っていたが、何がなんだか解らなかった。今日はごそっと赤茎ほうれん草がメインのサラダです。ほうれん草の臭み、灰汁など全くなくぱりぱりと良い食感です。オリーブ・オイル、ワイン・ビネガー、塩、胡椒で自己流ドレッシング、シンプルが故に黒オリーブやかにかま(シーチキンでも)などのエキストラを加えました。素材が新鮮なのでそれだけでご馳走です。