Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

たゆたえども沈まず 原田マハ(幻冬舎)

2019-07-31 17:31:15 | 読書
フィンセント・ファン・ゴッホとテオ兄弟の有名な話です。兄思いの弟テオの並々ならぬサポートがあったにも拘わらず精神を病んでいくフィンセント。兄弟の往復書簡は有名ですが著者は血や肉をつけて物語りにしました。19世紀末浮世絵を広めた日本人画商の林忠正や助手(著者が仕立てた架空の人物らしい)とゴッホ兄弟の魂の触れ合い。画廊を任せられているテオが兄の才能をもっと世間に知らしめる事も出来たのに、身内としか考えずそれが悲しくて仕方がない。どこまでが史実でどこがフィクションなのか知識が乏しいので私には解らない。兎に角彼らがこの世を去ってからフィンセントの絵は世界的に認められたのだから…。2003年フランスぐるり周遊10日間の旅でアルルでは”跳ね橋”をエクスアン・プロバンスでは”夜のカフェテラス”まで訪ねたが彼の絵、そのままの雰囲気でとても感動した事を覚えている。