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お好み夜話-Ver2

退院はしたけれど

金曜日の朝、採血とレントゲンを撮られて点滴をしていると、回診の医師が言った。


「症状がだいぶ改善したので、退院の予定を決めましょうか」


と。


入院5日目だった。




緊急入院した時は息も絶え絶えで、車椅子じゃなきゃふらついてしまうほどだったのに、毎日抗生剤などの点滴と血栓予防の皮下注射、肺炎の薬を飲んだおかげで、ふらつきや倦怠感、頭痛、熱は無くなり、痰混じりの咳も時どき空咳が出るくらいに治った。


しかしまだシャワーを浴びたくらいで息切れしてしまうし、喉はいがらっぽく、体力はガタ落ちだ。


ナースによると、この病棟に30人くらいのコロナ患者が入院していて、その内3人ほどが呼吸器やエクモのお世話になっているとのこと。


どの人も基礎疾患のある患者で、中でも移植者が肺炎➡️重症化する率が高いそうな。


普段から月・水・金と「バクタ」という「カリニ肺炎」などの感染症を予防する薬を服用しているが、コロナの肺炎はまた別だそうで、レントゲンでもそれはハッキリ違って映るんだという。


入院した時はその肺炎の症状がMAXに近い状態だったらしく、放置したらたちまち重症化してしまう恐れがあったということで、かあちゃんは医師から覚悟しておいてくださいと言われたそうな。


はあぁ😮‍💨、悪運強しってことかいな・・・。




しばらくして医師が戻ってきて、


「今日退院しますか?急なら明日でも良いですけど」


というので、いやもう今日ただちに退院したい‼️と告げると、診断書や退院証明書を準備しますと再び病室から出ていった。


するとダースベーダーみたいな「スー、ハー」呼吸音のするゴツい電動マスクを付けたナースがやってきて、点滴が1時半頃に終わるので昼を食べてから退院しましょうかと言った。


何でも、8月の初めくらいに入院した人たちがこの日一斉に退院して、すぐに新しい患者が入ってくる予定だとのことで、もしみなし陽性と判定された時に検査していれば、肺炎と診断されて入院してちょうどこの日くらいに退院となったのだろう。


でもこのオヤジは、これまでで最速の退院ですよ、とナースが笑う。


フン、やっぱり悪運強し、か。



ゆっくりポタポタ落ちる点滴を睨みながら、iPhone iPadの充電器や少ない荷物をまとめ、レンタルのパジャマのズボンを脱いで来た時のズボンに履き替え、あんまり食べたくもない昼飯を何とか食べ、かあちゃんに連絡した。


気さくで陽気なナースにちょっと点滴を早めてもらい、自宅で飲む薬を受け取り、会計は後日ということで、病棟を出たら直ちに帰っても大丈夫となった。


1時半過ぎようやく点滴が終わり、とっととパジャマを脱いでTシャツに着替え、ナースに付き添ってもらいながら病室を後にして1階までエレベーターで下りると、すでに入口でかあちゃんが待っていた。


ナースに別れを告げ、すぐにタクシーに乗り込み自宅へ戻った。




退院したとはいっても、この体から完全にコロナが抜けたわけではないらしく、今後二週間はやはり自宅療養。


二週間後9月になって動けるようになったらさっそく女子医大で、今度は消化器内科のMRIを撮り、その一週間後に診察、その間に東大病院の眼科、さらに一週間後にクリニックと、9月も半分は医者通い。


もはや店の改装どころじゃなくなってしまい、一から仕切り直しだ。


いやぁ〜、人生何が起こるかわかりませんぜ😳


しかしまあ、私は思っています、明日からもこうして生きていくだろうと👍


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