金曜日の夜、体が熱くてしょうがなく体温を測ると7.8℃、酸素飽和度は91だった。
カロナールを飲んでアイスノンをして寝た。
翌朝、痰のからむ咳で目覚め、体温と酸素飽和度を測ると6.8℃と94。
だるく食欲はない。
まさかの事態に備えて4日ぶりのシャワーを浴びて身綺麗にした。
深夜1時45分、体温7.5℃、酸素飽和度92、痰混じりの咳がひっきりなしに出る。
日曜日の朝8時半、薬を飲むために自室を出てかあちゃんに状態を告げ、再び自室に閉じこもり夕方5時まで咳き込みながらも爆睡。
夜11時、体温は7.6℃、酸素飽和度91、さすがにこのままでいて良いわけがないと、朝になったら都のフォローアップセンターか医者へ連絡してみようと思う。
月曜日、8月15日。
ああ、お盆だ、医者は休みだ、と思ったらすっかり気力も萎え、頭痛と吐き気を脂汗とともにもよおしベッドにひっくり返った。
するとかあちゃんが女子医大へ連絡をとり、移植者ということで診てもらえることになった。
そしてまた困った時の「ちち」頼みで連絡を入れて、自宅にタクシーで来てもらい女子医大まで乗せてもらった。
女子医大の入り口にテントが貼られ発熱外来の受付ができていて、体温・酸素飽和度・血圧を測り問診票に記入して待つ。
しばらくして車椅子に乗せられ、いったん外に出て別のビルにある発熱外来まで連れて行かれ、すぐにPCR検査とCT・レントゲンを撮られて個室で待たされた。
1時間ほどしてかあちゃんのスマホに医師から連絡が入り、このまま放置しておくと危険なため入院と告げられた。
肺炎・・・
もはやどうすることもできない。
いろんな意味で抵抗力0。
車椅子に乗せられ着の身着のままでコロナ病棟へチェック・イン。
静かな個室で採血と心電図をとられ、指先に24時間酸素飽和度を測るパルスオキシメーターをつけられた。
これから最低でも二週間ほど隔離、今年も最悪な夏になってしまった。
しかし、考えてみれば運が良かった。
先日クリニックで移植コーディネーターから、もはや緊急入院はできませんのでと言われたばかりだったし、逼迫している病院になんとか入院できたのだから。
あとは、帰らぬ人にならないよう祈るしかない・・・。