まして彼の年齢は2万歳なんだから、もしなったとしても五十肩なんかチャンチャラおかしい2万肩だ。
不慮の事故に巻き込んでしまった「ハヤタ隊員」と違って、無理やりな感じで変身しようとしているオヤジは、過去3回の変身でメチャメチャ大変だったのを実感しているから、秘密練習を試みた。
といっても、なんでもないこの街中で変身するのはためらわれるので、変身後の苦しさを体感できる細工をしてみたのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/ea/d58b9d5247d4b8513caabb4c0680b00c.jpg)
オークリーのサングラスの裏側に、直径6ミリぐらいの穴を空けた黒いカッティングシートを貼りつける。
オークリーのサングラスは風が巻き込んでこないようなデザインでフィットするので、カッティングシートを貼ってしまえば、ほぼ視界は小さな穴だけになる。
それに、心肺機能を高めるために「auちゃんパパ」が実業団時代に試したという、マスクを2重にして走ることを組み合わせてみた。
帽子も目深に被り、サングラスにマスクというおよそ正義のヒーローらしからぬ悪者な感じで土手に出て、ゆっくりと走りだしたが、視界が前方にしかいかないし、周りのことなんて気にならないから、意外と走りに集中できる。
しかし、3㎞も走ると2重マスクが苦しく、サングラスの僅かな穴も漏れた息で曇ってしまい、まるで濃霧の中を走っているようだ。
ちょっと坂道になると吐く息で完全にサングラスが曇って前が見えなくなってしまい、けっこう危なかっしいが、そのほうが変身シュミレーションになる。
汗とヨダレでマスクをグショグショにして6.7㎞を走ったが、それでも平均ペース5分37秒をキープできたから、最初の秘密練習としてはよしとするかぁ。
冷静に考えると、五十肩で痛がっているオヤジが、なにをバカなことをしてるんだとおかしくなるが、何もしないヤカラどもよりはマシだ。
去年、西会津町の子供たちがすごく喜んでくれたことを考えれば、おバカも時には必要なのだ。
秘密練習は金曜日まで、続ける。