告白 悪ガキでごめんなさい

小学生の頃、ほんとうに悪ガキだった。

ある日下駄を履いて登校したら、先生に叱られた。

「だって、下駄箱っていうじゃんか 」

と屁理屈をいって先生を困らせた。

同じように、上履きを入れる袋を草履袋といっていたので、ほんとうに草履を入れて履き替えたら、これまた先生に睨まれた。

田上先生、生意気でごめんなさい。


家庭科の時間に、雑巾を縫うという授業が気に入らなかった。

「男が雑巾なんか縫えるかー !! 」

といって反抗して、のこぎりでその辺をギコギコやって、家庭科の先生を悲しませてしまった。

小笠原先生、乱暴でごめんなさい。


習字教室に通っていたが、基本の山とか川ばかり書かされていてつまらなかった。

上級生が書いているような難しい漢字が書きたかったが、習字教室のおばあちゃん先生が許してくれなかったので、

「クソばばあ、こんなところ辞めてやらぁ」

と捨てゼリフを残して出て行ってしまった。

あとで親に報告がきて、こっぴどく怒られた。

おばあちゃん先生、あれ以来字がヘタクソです、ごめんなさい。


縁日のべっこう飴売りのおじさん、おちょくって商売のジャマをしてごめんなさい。

駄菓子屋のおばさん、こまかく万引きして、ほんとにほんとにごめんなさい。

公園の近くの柿の木の家のおじさん、石を投げて柿に当てたり、当てそこなってガラスを割ってしまってまことにごめんなさい。


ほんとにほんとに生意気な悪ガキでした。

昭和の大人の方々、ご健在でしたら改めてお詫び申し上げます。

当時の貴方がたと同じような歳になり、息子や娘といってもいい若者にコケにされて、おバカなオヤジを演じておりますが、いつか彼らも反省の念を抱くのでありましょうか

ときどきちょっと切ない気持ちになるのですが、酔っぱらいの戯言とお笑いください。


ん、なに ???

そんなガキの頃の告白・反省より、大人になってからのあんなことやこんなことを告白して反省しろ、と。


えー、その件に関しては、いろいろとまだアレなんで、まあボチボチってことで