お好み夜話-Ver2

ほへはへはへん

ポンコツなダースベーダーが呼気を漏らすような、情けない声になってしまったのは、悪魔が来襲した夜からだった。

悪魔の毒気にやられるようなヤワなハイパーテンションオヤジではないが、一夜あけたら熱もちょっとあって身体はダルイ。

ただくしゃみとか咳が頻繁に出るというわけではないので、マスクをつけて仕事はしていた。

3日経っても喉の痛みは収まらず、ダルさは嫌になっちまうほど。

起き抜けはまったく声が出ません。

この声が出ません状態を文章にすれば、「ほへはへはへん」ということになる。

まったく、情けないったらない。


降圧剤を飲んでいるので、咳止めや風邪薬はむやみに飲めないから、ひたすらうがいをして横になっている。

今月も100㎞走るどころか、どんどん体力が落ちていってしまい、完全に55㎏の体重が定着してしまった。

こんな月末のアクシデントで、メニューの作成作業は遅々として進んでいない。

こうなったらもう開き直って、しばらくは現況のままいく他ないと腹をくくった。

このヘロヘロな状態が解消されれば、1週間もあればなんとかなるはずだ。

それまでは大人しく、おりこうさんにしているしかないのだ。

幸いこんな状態でも血圧は上がっていないので、このさいミミズちゃんを1錠減らして様子をみている。

やがて忌々しい降圧剤を全部やめる日が来ることを信じ、ほへはへはい ( 声が出ない )ながらも今夜もマスクをして店を開けるのだ。

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