お好み夜話-Ver2

気休めの報酬

24日はばあさんの祥月命日。

そんなことは小僧に言われるまで忘れていたし、たとえ覚えていても自分のことでいっぱいいっぱいだったから、生みの母に、仏に手を合わせる殊勝な気持ちは湧き上がってはこなかった。

なんせ相変わらず体重は増えず、
金メダルをとった52㎏級の「阿部 詩」ちゃんより体重が軽く、
指1本で吹っ飛ばされちまうほどみすぼらしく、
血圧も上80そこそこでクラクラして息があがる毎日だから、
この暑さの中外へ出ることも躊躇われた。

それでも24日の女子医大の受診はパスできるはずもなく、かあちゃんに付き添われながらゆっくり向かった。


朝8時には病院に到着してすぐに採血をしたが、すでに待っている人でいっぱい。

土曜日だというのに、オリンピックの開会式があろうと、コロナの感染者が増えている現実の中、患者も病院も待ったなしだ。


主治医の「マリコ先生」は、あらためて見てもいい女。

背中までの束ねた髪が、オヤジの入院中よりも茶髪になって、ストライプのソックスとパンプスがまた可愛い。

が、そんなことは置いといて、結果、結果。

東北大の権威の先生の見解、
膵臓の中の腫瘍、
入院しなきゃならないのか?
取らなきゃならないのか?
ヤバイのか?ヤバくないのか?
どうなのさ、どうなのよ?

・・・・・・・、な、に⁉️

癌じゃないって‼️

今はまだ現状維持⁉️

原因不明⁉️

免疫抑制剤が一時的な痛みの引き金の疑い⁉️

脱水症状⁉️

う〜ん😑

なんだよぉ、ホッとしたようなスッキリしないような・・・。

とりあえず経過観察、
ばあさんの命日、8月24日にMRI、
28日に検査結果と、
飲食が痛みの引き金ではないが、引き続き脂質を控えた食事を心がけ、充分な水分補給をして穏やかな生活をすること云々。

体力と血圧の回復は、
入院日数の倍ほどの日時がかかるそうで、女子医大でもクリニックでも、
医者からもナースからも、
かあちゃんからもムスメからも、
焦らず頑張らずのんびりと、
と繰り返し言われるが、

頭ではわかっていても体がわかっていない、
歩くのが速いとかあちゃんに言われゆっくり歩くが、
いつのまにかサッサカはや足、
そしてため息、
ゴロゴロしているうちにあれこれ考え、
気がついたら何かやっている始末。

貧乏性、
精神がぶっ弛んでる、
根性が足りない、
気の迷い、
昭和の時代ならこう言われる、
令和の今ならまだマシだが、

またまたあのオヤジ、
大山鳴動して鼠一匹、
お騒がせオオカミジジイ、
終わったな、云々。


なんにも解決していない。

体の中にいつ爆発するのか、
何がきっかけで爆発するのか、
誰もわからない痛みの爆弾を抱えた、
ポンコツ・ジハードなこの身。

解決する日が来るやら来ないやら⁇

なんとかなる?

気にしてもしょうがない?

きっと大丈夫!

気休めの報酬は、

ハンパない痛みなのだが・・・。

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コメント一覧

後金損
モグラ爺は「気休めの報酬」ではなくて 「恐怖の報酬」
では❓その報酬とは 
エレンタールの「令和の運び人」になれる事😱・・・
物は遅れること無く タップリありまっせ👍
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