お好み夜話-Ver2

チヤンプがジャンプで大絶叫 !!

湯檜曽の宿「湯の陣」で食事の後、越後湯沢で買った「鶴齢」を部屋で飲みながら、明日はどこで何をしようかとみんなで話し合った。

立ち寄り湯へはいって地元の美味しいものを食べるというのは無難だが、もうちょっと面白いことはないかと考えるもいいアイデアが浮かばない。

一升瓶が半分も減ったところで、改装前のモグランポのソファーでまだ小さかった師匠の娘「auちゃん」が延々とジャンプをし続けて、それを見ていた大人たちは酒を飲むたびに「auちゃん」のジャンプを思い出し、体が上下してしまうことがあったなんてことをふと思い出した。

ジャンプ、ジャンプ、ジャ・・・チャンプ、ジャンプでチャンプ ⁉️

あっ💡と師匠が何かを思い出し部屋を飛び出て、フロントのところに置いてある周辺のレジャースポットが載っているパンフレットを取って戻って来た。

「ありますよ、ジャンプ‼️」

そう、水上の諏訪峡に掛かる橋の上から飛び降りるバンジージャンプがあったのだ。

これはいい、誰が飛ぶ、そりゃチャンプでしょう、チャンプがジャンプするのが一番でしょう、そうですね、そうしましょう。

当のヘタレ改めチャンプの言い分なんか無視して、トントン拍子で話を進め、バンジーの予約サイトを見つける。

1回飛ぶのに8,000円。

そりゃ高い、ムダだ、勿体無い、オレが飛んだって面白くない、みんなで楽しみましょうよ、ね、温泉入って美味しいもの食べて、飛ばないで帰りましょうよ。

ヘラヘラしながらムダな抵抗を口にするヘタレ・チャンプ。

8,000円かぁ、じゃあみんなで2,000円づつ出してやろう、そうしましょう、やっちゃえチャンプ。

それにしても、そのマッチ棒みたいな髪型はなんとかならんのかねぇ、そうだ、赤く塗ってほんとうのマッチ棒にしちゃおう、ついでにコスチュームも着せて、「マッチマン」に変身させて、バンジーで飛び降りる時「マッチで~す」と叫んだらどうだろうか、それはいい、ぜひやろう。

おいおいおい、オレの気持ちはどうなるの ? 飛ぶなんてまだ一言も言ってないでしょ、チャンプなんておだててけっきょくネタにしてんじゃないか、オレは今回のマラソンの勝者よ、なんでオレの意見無視するの ?

なんだ、飛びたくないんだ、勿体無い、じゃワシが飛ぼうかな、いやオレも、私も、オレもオレも。

じゃ、オレも。

あ、どうぞどうぞ👏

というダチョウ倶楽部方式で、チャンプがジャンプすることに決定‼️


翌朝、まな板の上のマッチ棒のごとく、チャンプ自らバンジーの予約の電話を入れて、宿をチェックアウトして出発。


空は秋晴れ、絶好のバンジー日和。

前方に見える橋の高さは42メートル、ほぼウルトラマンの目線ね、いいなぁ。

バンジーの受付で、係りのおネェさんから説明を受け、

万が一のために保険の契約などをして、

体重測定。

バンジーで使われるロープの強度チェックも👌

此の期に及んでブツブツと泣き言をほざくチャンプに、みんなでジャンプ代8,000円を出してやり、プロのカメラマンが撮ってくれる写真代2,500円也をオヤジが払い、さらに師匠がみすぼらしいヨレヨレのTシャツじゃあみっともないからと、バンジーTシャツを買ってやり、身綺麗になって実質0円で飛べる果報者。

次からはそのプロのカメラマンが撮った絶叫の模様。

ビビりまくるヘタレ・チャンプことマッチ棒。

およそ10分もためらい、手すりを掴んで離さない弱虫チャンプ。

オマエはリアクション芸人かっ👊

係りの外国人のお兄さんから耳元でエンジョイなどとささやかれ、ようやくその気になるマッチ棒。

声にならない悲鳴とともに体が傾いてゆく。

情けなく宙に飛び出したマッチ棒・チャンプ。

さらばヘタレよ、いまこそチャンプに生まれ変わるのだ !!

渓谷にこだまするマッチ棒・チャンプの絶叫。

もしマッチ棒が川面をこすったら火がついてしまうかもしれないが、かろうじてすれすれで反動して飛び上がる。

気を失ったか? ちびったか? まさにマッチ棒のごとく伸びきった体。

数回ブランブランしたのち、下で待ち構える係りのお兄さんに引き寄せられ、ボートの上に。

そして涙目のピース。

実質0円の一瞬のジャンプで勇者になった、チャンプ・マッチマン。

この模様はみんなでムービーを撮っていたので、年末までに編集して一般公開予定。

写真だけではわからない、ビビりなリアクション芸人ぶりや、爆笑必至の会話が収録されているので乞うご期待。


たぶん、マラソン後にバンジーをするような者はこの男ぐらいしかいないんじゃないか。

ああ、いいものを見せてもろた、笑わせてもらった。

オヤジもほんとうに飛びたいのだが、なんせハイパーテンションだから無理なのよねぇ、残念だなぁ😜


千住へ戻ってきてお疲れさんの飲み会で、実質0円の勇者チャンプの飲み代はもちろんこのオヤジが出させてもらった。

調子こいてメチャメチャ飲み食いしやがってこのマッチ棒め。

だから今度は42メートルの上、62メートルを飛ぶのだ。

係りのおネェさんに書かれたナンバーが奇しくも62なんだもんね。

62メートルを飛んだら100メートルも飛ぶのだ。

そして人生もぶっ飛ぶが良い、そして真の勇者になるのだ。

その時はマッチ棒みたいな髪型はなんとかしてくれ。

仙台と富士宮の床屋さーん、お願いね🙏

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