お好み夜話-Ver2

真夏日のハーフ(^_^;)

5月の最終日、真夏日になるというこの日
「第9回ベジタブルマラソンin彩湖」のハーフマラソンに、小僧とふたりで参加してきた。

スタート前から30度を超える気温に、すでにウェアは汗ばんでいる。

ゆっくりキロ7分のベースで走るように言い聞かせるも、スタートと同時に周りにつられてベースを上げてしまう小僧を何度も押しとどめるが、5㎞すぎまではキロ6分で走ってしまう。

一瞬、このままこのベースを維持して2年ぶりの小僧の記録更新を狙ってみるかと思ったのもつかの間、8.5㎞の地点で突然立ち止まり、

「途中棄権します」

なんて言う。

ガクッときちゃうが、せめて10㎞までは走ろうとなだめすかし14㎞地点まで引っ張ると、今度は

「足がつりました。つりつりちゃんです」

などと言いつつ走っているので、

「大丈夫。つったら走れないから、まだイケル」

とハッパをかけ、給水の水を頭からかけてやる。

エイドステーションには冷えたプチトマトや塩もみきゅうり、レモンにグレープフルーツと梅干などが用意され、かぶり水やシャワーもあるので、火照った体を冷やすことは出来る。

だがそれでも走ったら熱いわけで、救急車も来るし、無理しないでと声援が飛ぶ。

小僧はもちろんオヤジだってムリなどするつもりはないが、なぜか本日元気で小僧のベースではまるで物足りない。

小僧を置いて突っ走ろうかとも思ったが、ヤツをひとりに放っておくのはやはり心配なので、なだめすかして周回コースを走る。


スタートから早くも2時間、水を頭からかぶりながらも小僧はバテバテ、20㎞の手前ではもうキロ10分を超え、50m走っては歩き、またちょっと走るという繰り返しになった。

「走らないなら師匠に連絡して、今年の予定をすべてキャンセルしてもらうぞ ! 」

と脅すと、しぶしぶ走り出し、またノロノロ歩くと、また脅すというやり取りをしながら、なんとか残り200m。

最後は走ってゴールして、2年ぶりのハーフは過去最低記録の2時間54分。

小僧は暑い日がとても苦手で、昼メシも食えず、帰りの車ではグッタリして、家に帰ってシャワーのあと爆睡してしまった。

それに比べてオヤジは元気。

そのままフルマラソンを走れちゃうくらいの余力を残すが、もし神戸が当たったらこのベースで行こう。

とにかく楽しくゴールした方がいいや。



参加賞はジャガイモ、タマネギ、ニンジン、ピーマン、シメジにエコバック。

グッタリしていたくせに、これでカレーを作れとうるさい小僧なのでした。

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