ドラマや映画では、知りすぎた者は「殺される」運命にあるのだが、彼女は怪気炎を吐く「龍の蟒蛇」だから、逆にオヤジが一刀両断にされてしまうのだ。
何を知りすぎたかというと、先日の水曜日に駅ビルの11階のホールで行われたアサヒビールのセミナーに、彼女はモグランポの一員として参加し、おいしい生ビールの注ぎ方だのメンテナンスや管理など、スーパードライに関する店側が行わなければならないイロハを学んでしまったのだ。
今後彼女の厳しいチェックの目がカウンター越しに、オヤジが生ビールを注ぐ手元に刺すようにそそがれることであろう。
「フフン、だってわたしはモグガールの003だからさ」
注 : モグガールはボンドガールのように、いろんなところが出っ張ったり引っ込んだりしていなくてもいいのだろう。
年齢制限も身長制限もなく、基準はゆるゆるらしい。
003というのは、蟒蛇の悪魔ナンバーのことで、けっしてサイボーグ戦士の紅一点フランソワーズのように可憐ではない、念のため。
しかし考えてみると“蟒蛇”という言葉を使うのは久しぶりだ。
3年前の今ぐらいの旧ブログでは、それこそ毎晩のように蟒蛇どもがカウンターでとぐろを巻いていたことが記録されているが、近頃はいたっておとなしいものだ。
当のオヤジが去年の6月から、ちっとも悪魔にも蟒蛇にも変身することはなくなったし、ひとり去り、ふたり去り、それぞれの事情で蟒蛇どもは牙を抜かれ、ヒゲを切られたようにおとなーしくなってしまったのだ。
その頃の抱腹絶倒ものの記録は、近いうちに再びご紹介するとして、現役続投の龍の蟒蛇「Cちゃん」と、久しぶりに長時間飲んだ。
セミナーというお勉強ではあるが、当然生ビールを注がねばならず、注いだビールは味見をするのが当たり前なわけで、せいぜい1杯か2杯という蟒蛇には“生殺し”のビールが午後の3時頃に入ってしまったら、こりゃもうそのままさよならってわけにはいきません。
セミナー会場を後にしたわれわれは、千住の飲み横で夕方の4時から飲める店に落ち着き、7時までは安いからと、今レクチャーされたばかりのスーパードライをガンガン飲んだ。
その店でも「Cちゃん」は、ただ者ではない雰囲気で縄張り感を漂わせるのであった。
だって、前後に「昇り鯉」がプリントされたド派手なシャツを着て、まだ明るいうちからガンガン生ビールを煽る女性って、ただ者なわけがないでしょう ?
オヤジは今日のこの日のために、マッサージを受け、プールで泳ぎ、万全の体調でのぞんだ。
お痩せになってから、食べていないものがいくつかあって、そのひとつが焼きたての焼き鳥&もつ焼きで、今日こそは絶対それを食べてやると決意していた。
で、これサ
生ビールがお安い時間が終わったからといって、それでハイ解散となるはずもなく、次なる店になだれ込む。
そこで今度はホッピーだのなんだのを飲んでいるところへ、「Cちゃん」の保護者である「スチャラカ旦那」が合流。
いつでもどこでもお店のひとを悩ませる「スチャラカ」なオーダーとリアクションで、「Cちゃん」を「ちっ ! 」と舌打ちさせる。
4時から本格的に飲み始めてそろそろ6時間とちょっと、「Cちゃん」は前髪をかき上げる酔っぱらいのサインを発し、「ヒラリー・クリントン」みたいな髪型になっているので、お開きにすることにした。
「スチャラカ旦那」に連行されていく蟒蛇姐さんを見送り、オヤジは駄目押しの3軒目へ。
千住東町にある「一喜」さんは、美人なママさんがやっている和のお店。
ウイスキーが飲みたいって我がまま言ったら、バランタインを置いてくれたので、仕上げの2、3杯に寄った。
ここでかなりいい気持ちちゃんになって、家に帰ったのが午前0時過ぎ。
久々に飲んだなぁ
でも残念ながら、この日キリンビールは1杯も飲んでいない。
どこの店でもスーパードライ。
「一喜」さんはサッポロ。
ま、いっか こういう日もあらーな。
で、翌日。
天気もいいので走った。
少々タイムは遅かったが、元気一杯。
かつての蟒蛇オヤジからは考えられない行動だ。
よーし、ここで調子に乗ることは自重するが、「東京蟒蛇倶楽部」の諸君、パワーアップして帰ってきたぞー !!
なんて考えていたら、ひょっこりと「ひとりもん」先生が店に顔を出した。
およそ半年ぶりだが、相変わらずな感じ。
ふかーく反省して、しっかり修行したのかどうか知らないが、まあ命に別状ないようだ。
一応業務連絡としてお伝えします。
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