お好み夜話-Ver2

ウッシシな夜

久しぶりの水曜日の休日だった。

これまで休業はしていても、マラソン大会で走っていたので身体は休みになっていなかったから、ちょっとここへきて疲れが出ていたかもしれない。

横田の大会の後、天気が悪かったせいもあるが、もう10日も走っていない。

節制しなきゃと言いつつ、何もしていないのが実情。

ああそれなのに、それなのに、今夜はお肉を食べてしまうのだ。

それも高っかい牛肉を。


なぜそうなったかというと、まんじゅう娘の「マミちゃん」が、会社のビンゴ大会で三越の1万円相当のお取り寄せカタログをGETしたことにはじまる。

彼女は高級食材・食品が満載のそのカタログから、ひとつの商品を選ぶことができなくて、店に持ってきて選んでほしいと、この「クソオヤジ」に頼むのだった。

見ればどれも旨そうな、高級なものばかりで、迷うのも無理はない。

彼女の好きな甘いものにすればいいのに、賞味期限が短いから食べきれないというし、カニの缶ずめやレトルトならどうだといえば、一人で食べるのは味気ないという。

じゃあ女子会でもして、高級牛肉で鍋すりゃいいじゃないかといえば、先日女子会で鍋にしたばかりだという。

それならいっそのこと、このオヤジが食ってやろうかと言ったら、それでもいいといい、カタログを押し付けられた。

しかしそうは言っても、せっかく彼女が手に入れたものだから悪いし、ならば次回の水曜日は休みだから、一緒に鍋を囲むかということになった。

で、定価5,000円から10,000円相当のすき焼き用の牛肉「静岡そだち」という黒毛和牛500gを発注したのだった。

素敵なサシが入って、いやが上にも期待が高まります。


がしかし、「マミちゃん」の仕事が終わり、カーブスでひと汗流してお腹を減らして我が家へ来るまで、まだ5時間以上もあるし、座して待ってたってしょうがないから、こちらもお腹を減らして素敵な牛肉ちゃんを受け入れるべく、10日ぶりに走りに出た。


雪がまだ残る汐入公園は、隅田川に朱色の陽が落ちていくところで、その朱色がビルや芝生の上の雪を染め絵のように綺麗だった。

思いっきり気分が良くなって、10日ぶりのジョグを10kmほど楽しんだ。


風呂上りに缶ビールをやっていると、かあちゃんが「マミちゃん」を案内してきて、いよいよ「静岡そだち」を食す時がきた。

割り下はかあちゃんのお手製だが、いいお肉はアクが出ないし、玉子をつけなくても旨い‼

さすが特Aランクの牛肉ちゃん。

およそ4年前に鹿児島で食べた黒毛和牛よりも旨いし、約1年ぶりのすき焼きに満足じゃ。

「マミちゃん」に感謝の気持ちを熱い抱擁で示そうかと言ったら、速攻「クソオヤジ」と言われてしまった。

するとそこへ、余計な静岡県人がやって来た。

「静岡そだち」を食べているところへ、何で静岡県人が現れるのだ。

ちょきちょきの練習台になったのか、頭と顔を緑色に染めた、まるでインドネシアのゲイみたいなヤツが入ったら、素敵な牛肉ちゃんが足りなくなっちまうじゃないか。

そうかビールを持参できたか、なにオヤジの好物のハイネケンもあるのか、それなら仕方がない、座ってはし持ってエノキとかネギとかをつまみなさい。

というわけで、縁たけなわのすき焼きパーティーの休日は更けていくのでありました・・・・・・・f^_^;)

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