お好み夜話-Ver2

ポルトギューな夜

初めて沖縄に行ったのは今から30数年前、イベントの仕事でクリスマス前後の12日間ほど、万座ビーチホテルで缶詰めになった。

沖縄へ行くのにまだ直行便はなく、大阪でプロペラ機に乗り換え、乗客は自分たちも含めてわずか3組。

空港からタクシーに乗って、嘉手納基地のB-52の巨大な垂直尾翼にたまげつつホテルに着くと、なんのことはない相前後して他の2組の乗客も同じホテルにタクシーで乗り付けた。

シーズンオフの沖縄は観光客は少なく、気温は25度なのに現地のウチナンチュは寒いねぇと肩をすくめたが、このホテルでのイベントは「南の島に雪が降る」というものだった。

万座ビーチホテルの吹き抜けのロビーの天井に、東洋一との触れ込みの巨大な電飾のクリスマスツリーを取り付けてきらめかせ、NHKの美センから借りてきた降雪マシンで、3階の踊り場から1階の噴水池めがけて人工の雪を降らせ、BGMにカセットテープのクリスマスソングをロビーに響かせるというのが毎日の仕事。

チェックインして休む間もなく現地のスタッフと打ち合わせて、地元の職人さんたちと作業にかかり、夜までかかって準備を終えた。

その日は弁当が出たのだが、次の日からは食事は自己調達。

ホテルでも食べられたがとてもお高く、毎日3食なんてとても無理なので外食、といっても近所にはスナックのような店が1軒あるだけ、コンビニなんてある時代じゃない。

一緒に行った同僚と交代でかなり歩いたところにあった万屋で、カップラーメンなんぞを大量買いして糊口を凌いだ。


素敵なホテルに滞在しているのに、貧乏下宿なみの食生活。

いったいこんなイベントでお客なんかくるのだろうかと、疑心暗鬼で初日を迎え、屋上の電飾の電源を入れ、降雪マシンで雪を降らせ、クリスマスソングを流してしばらくすると、バスで幼稚園児がたくさんやってきて、人工だけど初めての雪に歓声を上げ喜んだ。

それからも毎日、バスや乗用車で大勢の見物人が訪れたが、日に3、4度降雪機の雪の材料を補充し、カセットを取り替えたりするだけで、あとは何もすることがない。

あまりにヒマだから同僚に、1日交代で沖縄見物でもしようやと提案したが、真面目な男なのでその提案にはのらず、しょうがないからヒマつぶしにぼんやりと男ふたりで冬の海を見つめていた。


こんな過去しかないから、沖縄へ行ったといってもどこも見ていないし、旨いものも食べていないに等しい。

だけどその後も沖縄の人とは縁があり、仕事でもプライベートでも親しい時期があった。

店を始めてから、沖縄に年に何度も行っていた「ヒトリモン先生」のおかげですっかり泡盛に詳しくなり、お取り寄せの現地の食べ物もずいぶん食べた。

しかし、まだまだ未知の食べ物があるんだなぁ。

かあちゃんの実家ですら、未だになんじゃいこれ ?! なんてモノがあるくらいだし、沖縄はもっとオモロイものがあるだろう。


「投げちゃん」が沖縄旅行に行ってきて、お土産を頂いた。

彼女は最近オヤジのハマりそうなものがわかるみたいで、ツボを心得てます。

一目見てくいつきました

「ポルトギュー」

オヤジが沖縄のお店で見つけたら、間違いなく買っちゃうネーミングとチープなパッケージ

ポルトガルのソーセージってことでしょう、それにしても、なぜに沖縄で「ポルトギュー」 ???

ネットで調べたら、けっこうポビュラーな食べ物みたいだ。

なんで今まで「ワシタ」で見つけられなかったんだろう・・・。

焼いてみた。

これ、絶対ビールでしょう

かくて、禁酒は1日で終了でごさい

罪作りな「ポルトギュー」と「投げちゃん」だ、
うまかったよぉぉぉぉぉぉ~~ !!!!!

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