鎌先温泉の起源は600年前の室町時代、木こりが鎌の先で岩の隅を打つと温泉が湧き出たことから「鎌先温泉」という名がつけられた、ということで、奥州の薬湯とも呼ばれ傷に良いお湯だそうな。
我ら親子3人はみな腹に傷持ち、心もズタズタの傷だらけの身だから、たとえ一泊でもじっくりお湯に浸かるのだ。
ネットなどでは国の有形文化財に指定された木造建築で有名な「湯主一條」や日本秘湯を守る会の「最上屋旅館」がもてはやされていたが、わずか4軒しかない鎌先温泉で選んだ今宵の宿は、露天風呂があって部屋食でリーズナブルな「すずき屋旅館」。
白石駅から送迎バスに乗ったのは我ら3人と山の格好をしたおじさん1人だけ。
20分ほどバスに揺られ、ひなびた「鎌先温泉」の入り口すぐの「すずき屋旅館」に到着。
3階のゆったりした和室の窓のすぐ先に秘湯を守る会の「最上屋旅館」があり、
露天風呂からは「湯主一條」の有形文化財が見える。
宿の方はみな人当たりが良く、館内には絵画や器が展示されていて、素朴で静かで何より清潔なのが嬉しい。
先ずは金色のタイルが取り囲む黄金風呂で汗を流し、続いて露天風呂でまったりした。
事前にチェックしていたわけではないがこの「すずき屋旅館」、部屋のドリンクメニューが素敵すぎる😆
なんせ生ビール(一番搾り)はもちろんスーパードライ、ハイボール、ウイスキー、カクテル、サワー、「魔王」や「佐藤」などの焼酎各種、ワイン・シャンパン、果実酒なども豊富で、ヘタな飲み屋よりずっとドリンクメニューが充実しているのだ。
そしてさらに嬉しいことに、酒どころみちのくの銘酒がズラリとラインナップされていた( ˆoˆ )/
これ全部をルームサービスで12時〜20時半までオーダーできるのだから呑兵衛はイチコロだ。
しかし残念なことに酒を飲めるのはこのオヤジただ一人、酒呑み要員があと何人か欲しいと悔やみつつ、せっかくだから飲んだことのないお酒を厳選して・・・、生つばを飲み込みつつメニューをしげしげと見つめるのだった。
そしてお待ちかねの夕食、中居さんがご馳走のお膳を運んでくる。
部屋食に慣れていない小僧は挙動不審で立ったり座ったり、しかしジャーンと並んだ料理にご機嫌ちゃん。
食べきれないかも〜
この量を平らげるために麦やら米やらの素敵なガソリンが必要だ💪
で先ずは、宮城・七蔵元の力が結集した限定酒「DATE SEVEN SEASON II episode II 2023 ( だてせぶん) 」
一合 1,350円をオーダー。
旨し‼️
続いて「日輪田 きもと造り 純米酒」(萩野酒造)一合 1,045円をグビリ🍶
これまた味わい深く、しかもスルッと落ちていく。
こうなりゃ地元白石のお酒も飲んどかなきゃと「ZAO I nspiration 特別純米酒」(蔵王酒造)一合 990円をやっつける。
くっそう、お城の近くの酒蔵を覗いてみなかったのが悔やまれる。
ならばともう一献、これで締めなきゃキリがないと「阿部勘 純米吟醸」(阿部勘酒造)一合 1,045円をフロント9番でオーダー。
う〜ん、どれも違う味わいで甲乙などつけ難く旨い、温泉上がりの体に染み入る銘酒揃いであったが、他にも「獺祭」「写楽」「田酒」「日高見」「伯楽星」「乾坤一」などなど酒呑みが泣いて喜ぶ銘酒が常備してあり、とても一晩じゃ飲みきれない。
この日のためにしばらく酒を呑まず体調を整えてきたおかげで、湯上がりのビールを皮切りに4合の日本酒を飲み干し気持ち的にはまだイケる状態、余は満足じゃ、こんな酔っ払いのどこがポンコツじゃ・・・。!
貸切状態の温泉に足だけ浸かって歯を磨き、部屋に戻って横になるなり即爆睡。
明日は盛岡へ、天気が心配だけど☔️