お好み夜話-Ver2

本当に、ガンバラナイけどいいでしょう

月曜日、記入・押印した書類を持って郵便局、青色申告会、保健センター、銀行へと順に回った。

それだけで、すっかり疲れてしまった。


前回も今回も緊急入院してしまい、急遽かあちゃんのママ友に入院保証人になってもらったので、帰りにお礼の挨拶に行った。

普段から顔を合わせているのに、最初誰だかわからずキョトンとされ、ついで驚かれた。

帽子とマスクという格好だけでなく、あまりに痩せてしまったので一瞬わからなかったそうだ。

繰り返し、静養して、動き回らず、頑張らないでと言われた。


ぬるい風呂にゆっくり浸かり、9時の免疫抑制剤を飲んで早々に寝てしまった。



火曜日、腎移植後のフォローアップ外来を中心に診療を行う余丁町クリニックへ行った。

ここの担当医は2年前から女子医大の外来で診てもらっていた主治医で、すべての経緯を知っているので話は早い。

採血・採尿の結果、CRPやアミラーゼ・リパーゼに加えクレアチニンも上がっているのがわかったが、これは退院後の想定内の上昇なので、生活が落ち着いてくれば正常値に戻るので心配ないとのこと。

脂質を控えた食事をとって、くれぐれも動き回らず、のんびりと過ごすこと、コロナのワクチンは今はまだ打たないほうがいいと言われた。

しかし接種券は自宅に届いていたものの、肝心のワクチンがないから、どっちみち秋まではどうにもならないのだ。

医療従事者と65歳以上の高齢者の次に、基礎疾患のある人の接種が優先されるなんて言っていたのに、一体それはどうなってしまったのだろう❓

大きな企業とオリッピックは優先されて、金ばかりかかって役に立たないポンコツどもは後回しってことね、ハイハイ。


クリニックの待合室で座ってると、ここの主みたいな逞しいベテランナースに声をかけられ、というか説教された。

奥さんからもらった腎臓を大事に守ることがあなたの仕事、無理はしない、動き回らない、頑張らない、膵炎は体が疲れるのが一番悪い、等々、あなたは病人なのよ、と。

今の医学ではまだまだわからないことが多いのが膵臓の病、原因不明ということもザラにある、そんなに痩せちゃったんだから、ゆっくり、あわてず、規則正しく、調子に乗らず、体をもとに戻すことが治療、等々・・・。

堪えた。

思い知った。




この痩せさらばえて窶れた姿をみた誰からも、動くな、頑張るなと言われて、最初は反発を感じ、タカをくくったものだが、今回ばかりはグウの音も出ない。

そういえばかつてブログで、「何にもできなかった」「一日何にもしなかった」と書いたら、「投げちゃん」から、

「なんにもしなくていいんじゃない。何かをしなきゃなんて考えなくてもいいんじゃない」

なんてメールをもらった。

その時はムスメの忠告を軽く聞き流してしまったが、その挙句が今のこの有様だ・・・。



ダメなオヤジだな。

素直じゃないポンコツだな。

オマエは病人なのだ、薬を飲まなきゃ生きていけない障害者なのだ。

走ろうが、飛ぼうが、イタイだけなのだ。

ガンバルふりは、イタイだけなのだ。

思い知るのだ、己を理解するのだ。


もうガンバラナくていい、もうガンバラナイ、テキトウでいい、ラフでいい、人とは違うのだから。

本当に、ガンバラナイけどいいでしょう。

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『何もしない』を『する』のです😤
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