天草を走る

我ながら、すごいと思うの、サ。

このあたりじゃ、豪雨のために鉄道が止まったり、交通規制があったり、ちゅうのに、オヤジが走ってるあたりは、なんとか平穏だったのだ

でも、天草マラソンのコースを、調子こいて走り続け、気がつけば３４キロを過ぎ、折り返し帰るにはちょいとしんどいところまで来てしまったら、雨脚が強くなってきて、もうこれ以上は進めなくなってきた。

富岡港のフェリー乗り場で雨宿りして、ここから折り返したら６０キロになってしまうと自覚し、ようやく諦めることにした。

タイミングよくバスが来たので乗り込めば、なんと走破した道をあっさりと戻り、しかも予想外の山道を進み、乗客ゼロのバスはあてどなく走ってるように感じた。

だがさすがに、地理不案内なオヤジでも見覚えのある街中に来て、今宵の宿を通り過ぎたことに気づき、あわてて停車のボタンを押して、濡れた千円札を恐縮して引っ張りだしバスを降りた。


それから軽い迷子状態で、天草の街中を走り抜け、スタートした地点を再び駆け抜け、汗と雨でずぶ濡れになって宿に到着した。

GPSの記録を見れば、６３．６キロ、バスに乗った距離を差し引いてもフルマラソンの距離を走ったことになるので、まあ、よしとするかぁ

昼メシも食わず、カラカラな身体に、生ビールが染み渡るのはお約束なのだ

深夜になって、かあちゃんとばあさんの鼾を聞きながら、酔えない燃費の悪い自分に呆れながら、これを更新している





明日、帰ります