世間はシルバーウィークで街は人でウヨウヨ、小僧は休みで金魚の糞みたいにくっついて歩き、ちゃっかりつり銭稼ぎ😰
昼どきになり、どこで何を食べましょうかと、お節介なコンシェルジュのように小僧がまとわりつくが、あんまりハラが減っていないから身が入らない。
とは言えども、引き続き移動して買い物をするから、キリのいいところで腹ごしらえをするのはやぶさかでない。
そんな気になってふと見れば、通り沿いに前回は意識しなかった店の看板が目にとまった。
なに?天草大王で出汁をとった白湯スープですと。
「ここで決定です。ここに入りましょう」
ああそうですか、ウロウロするのも面倒だし、ラーメンもカレーも定食もあるらしいし、まあここでいいや。
オープンしたばかりのカウンター席が10席ほどの店内に入り、小僧は白湯スープのラーメンと小丼のセット、オヤジはフツーのカレーをオーダー。
すると最近ありがちな茶髪のお兄ちゃんが、小僧の小かき揚げ丼はできないという。
ああそう、オープンしたばかりだから? で、何ができるのと言うとから揚げならできるという。
ふーん、かき揚げはできないけどから揚げはできるんだ、じゃそれで👌
そうして調理に取りかかったが、カウンターの上には空の水ポットが4つ。
けれど、こちらにはお冷のひとつも出てこない。
まあいいさ、カレーを食べる前に出てこなけりゃ、そんときゃ言おう。
待つこと10分弱、手間のかかるカレーならそのくらいかかってもおかしくない。
がしかし、小僧の小から揚げ丼が先にでて、お水とおしぼりが気がついたように出てきた。
そしてカレー🍛
まあ見た目はフツーなカレー🍛
とりあえずスプーンでひとすくい口に入れた・・・・?
もうひと口・・・・?
小僧にもひと口おすそ分けして、親子で顔を見合わせる・・・・?
色はカレー色、されど何の味もなく、どころか不味い。
中の具はボンカレーの具のような切り方で、フニャフニャ、どころかクソ不味い。
ちゅーか、
ゲロ不味っ‼︎
ち、チカラが抜ける。
どうやったら今どき、こんなひどい味のカレーをつくれるのだろう?
もしも「投げちゃん」が、塩と砂糖を間違っちゃた~😉なんてつくったものでもこれよりははるかにいいだろう。
いっそのこと、レトルトそのままかけました~的なもののほうがずっと納得できる。
この歳になるまでに様々な食べ物を、時にはかなり怪しい料理をも食してきて、そりゃゴメンなさいギブアップですっ🙏てものもあったが、明確に不味い、ノドを通らないほど味気なく切ないぐらいにマズイ‼️と声を大にして言えるものに出会ったのは、正直3度だけだ。
というわけで、こちらの見た目フツーのカレーは生涯4度目の不味いものになった😞
だがしかし、それを顔にも声にも出すほど失礼な客に成り下がりはしないから、そのまま静かにスプーンを置き皿を脇に押しやって、小僧に運ばれてきた天草大王の出汁でとった白湯スープを試しにひと口・・・・?
し、塩水、ですか ? もうひと口・・・・⁉️
な、な、なんだぁこりゃ、カレーに引けを取らないくらいに不味っ!(◎_◎;)
ついでに麺を3、4切れ口に入れたが、グニャグニャ・・・・👎
小僧は汗をかき ( だふんあまりにも難ありなので冷や汗だ ) 、しかしここで食べときゃなきゃという焦りで、モソモソとラーメンとかからあげ丼を食べ続けた。
脇に追いやったオヤジのカレーを横目で見つつ、なんとか食べ終わると、普段だったら残しているカレーを自分が食べると言うハズなのに、何も言わずお会計。
無造作に2千円を差し出すと、おつりの一円玉がまだ用意できていないとかで、茶髪のお兄ちゃんがオマケしてくれた。
そんなことはちっとも嬉しくもなく、早くこの場から立ち去りたいだけだったから、
「あ、そうなの」
と素っ気なく言って足早にその店を離れた。
遠ざかりつつ小僧に、
「カレーもラーメンもひどかったな」
と言うと、
「不味、マズちゃんです」
「オマエよく全部食べたな」
「不味かったけど、がんばりました」
えー、言っときますが、小僧は他所のお店や他人が作った食べ物を「不味い」ということは先ずない。( 親の教育が良い)
少々難ありでも「おいしいです」と言って食べるヤツなので、さっきの店が相当なレベルだということがわかるだろう。
そりゃこのオヤジだって飲食業に関わっている手前、不用意に不味いなんて言わないが、この場合はさらに
不味いっ!!
と重ねて言わしてもらう。
そして悲しい、どうしたらあのようなものが作れるのかと。
我慢してでも食べたくないし、もうひとすくいもスプーンが動かなかったのだ。
例えるなら、フルマラソンの35㎞地点で両足がつって一歩も動けない状態とでもいいましょうか。
2、3日食べていない状態だとしても、あのカレーを食べようとは思わない。
脇に追いやったカレーを見て、無言のメッセージを感じてもらえるだろうか ?
実に悲しく、切ない。
表通りに構えた店で、立派な能書きを掲げて、それであの味・・・・👎
我が生涯4度目に出会ったゲロ不味カレーは、教訓なのかもしれない。
その後、口直しに入ったドトールで、ミラノサンドの美味かったこと。
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