4日目の午後

コロナ陽性判定から4日目、咳の症状が出てから6日目の午後、体温は36.2℃の平熱、倦怠感はすでになく節々の痛みもなくなったが、咳は治まらず時おり激しく出て夜になると酷くなる。

この4日間に一度も小僧と顔を合わせず、かあちゃんともせいぜい7、8分くらい顔を合わせただけでずっと自室にこもっている。

医者でもらったチラシには、5日間は外出を控え10日経過するまではマスクをして他者への配慮を求めるとあり、この5月以降は家族でも「濃厚接触者」として特定されず法的な外出自粛は求めないとある。

しかしこのへそ曲がりポンコツオヤジのコロナウイルスはタチが悪いかもしれず、去年のように10日経過後に再び発熱して肺炎をおこすことも考えられ、用心に用心を重ねて人と接触しないようにしているわけだけど、たとえ5日、10日間でも人と会話をしなかったら、また一昨年のように口がアワアワしてしまうかもしれず、せっかく歩いて歩いて時どき走って体力を戻しつつあったのに、これでまた振出しに戻ってしまうかもしれん・・・。

動いていないせいもあり食欲はなく、自室の冷蔵庫に入れた牛乳やヨーグルトや飲料と、こんなことを予期したかのように事前に買っていた「ひとくちセサミン」や

「素材まるごとグラノラ」を薬を飲む前にボソッと一人で食べていたが、昨日の昼腹の虫があまりにも泣き喚くので、二人がいないスキにキッチンの冷蔵庫から豆腐をだしてネギと大葉と生姜を刻んでポン酢をかけて食べたら、すんごい美味くて食欲に拍車がかかってしまいそうだった。

しかし余計な栄養をウイルスに与えるものかと意固地になって我慢して、キシリトールガムを2、3個口に放り込んだ。

この6日間でシャワーを浴びたのは一度、まだ二人が起き出さない朝5時ごろ静か〜に風呂場に侵入してササっと洗って出た。

それ以外は自室で体と頭をタオルで拭き着替えて、サッパリすると動いても疲れてもいないのにひたすら寝てしまう毎日。

抗ウイルス剤の「ラゲブリオ」は5日分処方されているが、はたしてそれで咳やら何やら治るのか❓

この薬を製造している「MSD製薬」(米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称）のサイトを見てみると、「ラゲブリオ」の一般名称が「モルヌピラビル」だそうで、他の薬剤との併用や食事に関する制限、腎機能や肝機能障害における用量の変更の必要のない単剤療法として試験が実施されているとあり、曝露後の発症予防として、家庭内における新型コロナウイルスの拡大を防止する効果と安全性を評価する二重盲検無作為化プラセボ対照国際多施設共同第3相試験のMOVe-AHEADも実施されています、と書いてあった。

そして厚生労働省のサイトをみると、

　（参考）特例承認とは
　　　医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第14 条の３第１項の規定に基づき、
　　　１．疾病のまん延防止等のために緊急の使用が必要、
　　　２．当該医薬品の使用以外に適切な方法がない、
　　　３．海外で販売等が認められている、
　　という要件を満たす医薬品について、承認申請資料のうち臨床試験以外のものを承認後の提出としても良い等として、特例的な承認をする制度です。

とあり、去年の9月の時点で「ラゲブリオ」は、国内で重症化するリスクのある患者を対象に政府が分配してこれまでに61万人以上に投与されたそうで、これまでは流通量が限られていたため政府が買い上げて薬局や医療機関は「登録センター」に登録して受け取る方式だったのが、一般の医薬品と同様の流通するようになったそうな。

これに伴って用法用量として定められた1日2回、5日間服用する際の薬価がおよそ9万4000円に定められたが、新型コロナに関する医療は全額公費負担で引き続き患者の負担はないとも書いてあり、なるほど先日の薬局の領収書をみると、払ったのは「カロナール」の分だけのようだ。