門司港レトロで焼きカレーを堪能し、胃袋に隙間を作るため港町をひたすら歩く。
ぐるっと港を回っていくと、ヘンなキャラが立っていた。
バナナマンとバナナマンブラック。
お笑い芸人のバナナマンとは何の関係もなさそうだが、どっちが本家かは知らん。
バナナをかぶっているのにちょっと可愛くないご面相に、「怖い !! 」と泣く子どももいるぐらいだ。
なぜに門司港にバナナマンがいるのかというと、こちらはバナナの叩き売りの発祥の地で、今でもイベントでたたき売りの実演をやっているようなのだ。
いわゆる啖呵売という威勢のいい口上で客を惹きつけ商いをする、寅さんみたいな人たちがたくさんいたのだ。
そこからさらに歩いて、最近オープンしたばかりの「旧大連航路上屋」という施設に入った。
大正から昭和初期にこの門司港からたくさんの人が夢を描いて、あるいは二度と帰れないかもという悲壮感を持って、大陸へ渡ったのだ。
建物の上には300~400mはあろうかという一直線の長ーいコリドーがあって、そこから旅立つ人を見送ったそうな。
この中に知る人ぞ知る「松永文庫」がある。
この施設は「松永武」さんという方が、個人で60年にわたって収集した映画・芸能関連の資料を、自宅を開放して無料公開したことから始まった。
そのコレクションは15000点を越える、まさにコレクターとはかくあるべきと言える方なのだ。
めずらしいパンフレットやポスター、シナリオなどなど、よくぞ集めましたというくらい。
邦画、洋画、芸術映画だけでなく、アニメから怪獣映画まで様々な資料が展示されている。
ロボ神社にパンパンと笑福祈願して、次なる目的地へ。
おおっ、今となっては珍しい跳ね橋「ブルーウイングもじ」が上がっているぞ
そしてまたまた汗をかいて到着したのが、海峡プラザというお土産屋さんや飲食店のある一体。
お目当てはその2階の「瓦そば たかせ」だ。
まずはお約束の給水タイム。
そしてお待ちかねの「瓦そば」が、熱く焼けた瓦の上でジュウジュウいって登場
う~ん、さすが元祖は違うわい。
「瓦そば」とは ? 以下「元祖 瓦そば たかせ」のホームベージより抜粋
「明治十年、西南の役において熊本城を囲む薩軍の兵士たちは、長い野戦の合間に瓦を用いて野草、肉などを焼いて食べたという古老の話にヒントを得て、弊店創立者、高瀬慎一が数十年を経過した日本瓦を用い、弊店独自の製法にて開発いたしました雅味豊かな茶そばに、牛肉、錦糸卵、海苔、もみじおろし、レモンなどを配し、これも又、弊店独自のつゆを添えて「瓦そば」と名付け供したるところ、大方の絶賛を得て広く各地よりご来店賜るところとなりました」
茶そばが焼けてパリっとしたのをそばつゆに浸してすすれば、なんとも言えず美味。
じつは恥ずかしながら10数年前、モグランポでこの「瓦そば」もどきをメニューとしていたことがある。
もちろん古い瓦もそれを焼く設備もなかったから、鉄板で焼いてお皿で提供していたが、まあまあな感じだったと思っていた。
でもやはり「瓦そば」は瓦の上で焼けてなけりゃサギだよなぁ・・・・・。
やっと念願かなって元祖を食することができて満足、来たかいがあった。
今度こそホントに満腹、博多へ向かう電車の中で5秒もかからず落ちた
だが旅はまだ終わらない
その夜の9時の飛行機だから、博多へ着いてから十分時間がある。
ということは、もちろん屋台ですな
次回、博多屋台裏事情をちょいとだけ
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