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お好み夜話-Ver2

ナンジャモンジャの朝

空咳の副作用のある薬を止めて、たった一度「ルル3錠」を飲んだだけで、ひっきりなしに出ていた咳がぴたりと止まった。

 

体のだるさも頭痛もなく元気になったが、さらに用心のために外へは出ず、雨模様にかこつけて自宅でまったりとしていた。

 

明けて水曜日、じつに久しぶりに、1年ぶりか?「むっちゃん」が訪ねて来てくれた。

 

幸い天気も良いし、ムスメに誘われるままにかあちゃんと、6日ぶりに外へ出た。

 

すでに満開のソメイヨシノを見ようと、のんびり歩いて汐入公園へ。



つい先日まで咲き誇っていた寒桜やヨウコウはすっかり葉桜になって、花見や宴会の本命ソメイヨシノに取って代わられていた。



 

 

歩道に植えられている花の名は「なんじゃ?」とiPhoneのカメラを向ければ「ナンジャモンジャ」と表示された。

このアプリは無料の「ハナノナ」という千葉工業大学が作ったもので、桜とチューリップと紫陽花くらいしかわからないオヤジに、散歩の時に名前のわからない花の名を教えてくれる便利なものだ。

 

しかし「ナンジャモンジャ」とはなんじゃ?

 

以前神宮外苑の絵画館で「ナンジャモンジャの木」を見たことがあるが、おんなじものなのか?

 

ネットでみると「一葉たご(ひとつばたご)」とあり、花の感じは同じように見え、明治時代に青山練兵場にこの木があって、

「名前がわからなかったので

 「何の木じゃ?」とか

 呼ばれているうちに

 いつのまにか

 「なんじゃもんじゃ?」

 という

 変わった名前になってしまった」

 

ということだ。

 

明治の兵隊さんもこのオヤジとおんなじ疑問をもったのですな。

 

 

そうして歩いて白鬚橋を渡り白鬚公園に入ると、こちらも花はいい感じ。

花の向こうにたこ焼きなどの屋台が出ている。

テキ屋さんにもようやく春が来たのだなあ。

 

するとかあちゃん、和三盆でつくるベビーカステラが食べたいと屋台に寄っていく。

 

まあ「むっちゃん」もいることだし、ちょいとひと袋お買い上げして、焼き上がるまで背後の隅田川神社にお参り。

こちらは水神様を祀っているせいか、狛犬じゃなくて亀さんが両脇にいた。

おおっ‼︎今まで気にもしたことがなかったけれど、ガメラ復活を願ってみたりして。

 

 

ベンチに座ってカステラをつまみ、しばしお互いの近況などを話してひと休み。

 

のんびり歩く分には足も痛くならず、ムスメひとりいるだけで楽しいね。

 

「むっちゃん」ありがとう、またね👋


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