早く起きたらウェアに着替えて青葉城の辺りを軽くジョギング・・・なんて思っていたが、ダメダメだ。
小僧もいつもは朝っぱらからブツブツうるさいのに、この日は静かでだれも起きられなかった
朝食をすませてホテルをチェックアウトし、車は一路石巻を目指す。
震災の前に行った以来だから、5年ぶりとなる石巻。
故「石ノ森章太郎」の「萬画館」が被災から立ち直りリニューアルオープンしたというニュースを見て、どうしても再び行ってみたかったのだ。
石巻駅前の駐車場に車を停め、町を歩いて「萬画館」へ。
駅前交番にはロボット刑事が描かれ、
石巻市役所前では仮面ライダーV3が出迎えてくれる。
おおっ !! 003・フランソワーズ、よくご無事で
「漫画館」への道々、多くの石ノ森キャラクターたちを発見できる。
008・ビュンマ、小僧とおんなじ頭だね
おおおっ !!! 009・ジョー、変わらずそこに立っていたくれたのか
だが津波の猛威は、容赦なくこの町を破壊したようだ。
趣のあった商店街のアーケードの屋根にまで津波は達したようで、今だに屋根が崩れていたり、歯抜けになった町並みは寂しく、2年5ヶ月たった今ようやく解体されようとしている家やビルがあちこちに見られた。
店を失った方々のふれあい商店が軒を連ねているが、まだまだ以前の生活には遠いようだ。
かつてあった建物が失われていて、町並みの様相が変わってしまい、唖然としながら改めて津波の恐ろしさを実感した。
中洲に竚む「漫画館」、橋の欄干は新しくなっていたが、ガードレールは今だにへしゃげ、周囲の草木は根こそぎ津波に持って行かれ茫漠とした中に竚むUFOのような建物は、とても奇異な光景だ。
「漫画館」の入り口には002・ジェットが飛び、「石ノ森章太郎」の意思を継ぐニューヒーロー「シージェッター海斗」か立っている。
小僧の障害者手帳のご利益で、観覧料800円が無料になった。
小僧様、ありがとうございます
00ナンバーの強化服(夏服は白)を身に付けたお姉さんもステキ
このベンチのライダーは、以前丸の内のイベントで使われたものではないか ?
館内ではちょうど「サイボーグ009 加速する世界展」が開催されていて、1964年から始まった『サイボーグ009』が今年で誕生から49年を迎え、遺稿をもとに小説化された完結編「2012 009 conclusion GOD'S WAR」や、ついこの間の映画「009 RE:CYBORG」、さらに発売されたばかりのアメコミ版「CYBORG 009」にいての貴重な展示が楽しめた。
ミュートスサイボーグとの戦いで「まさかお前の武器は加速装置だけってことはないだろうな ? 」と問われ、「あとは勇気だ !! 」と返す009屈指の名セリフにクッときちゃいつつ、
カフェで「ブラックゴーストカレー」を食したのだった。
普段は穏やかなこの海が、何もかも破壊尽くす牙を向くとは・・・。
たった1人のヒーローでは為す術もない自然の猛威だが、復興・未来の希望のためにヒーローたちは必要なのだ。
お土産と009のアメコミなどを買い、名残惜しいが石巻をあとにした。
海岸線を走って、松島へ向かう。
途中の自衛隊基地の上空で、ブルーインパルスらしきジェット機が急旋回して飛行機雲を作っていた。
1時間ほどで松島到着。
夏休みのせいか、こちらは観光客がたくさんだ。
震災後に「バーバーくん」に連れてきてもらった時には、まだ地元産のカキは食べられなかったが、今回はもう大丈夫。
焼きガキ、最高~
もう1泊して新鮮な魚介類を堪能したいという気持ちはやまやまなれど、陽が落ちる前に帰路についた。
ずっと昔から仙台・宮城には仕事などでも訪れていたが、「バーバーくん」が地元に根ざしたことによってさらに親近感が湧いた。
そして東日本大震災という災厄に直面して、何が自分に出来るのかと考えた。
長期のボランティアや多額の義援金はとてもできないが、自分の身の丈にあった支援はやらなければならない。
ただの観光という謗りを受けようとも、年に何度かマラソンも含めてチームモグランポのみんなと福島・宮城には出かけている。
現地を見もせず、能書きを垂れるようなことはしたくない。
あの出来事を風化させてはならない。
いつ自分たちの身に降りかかってくるかもしれないということを、よくよく考えて冷静に行動しなくては。
そんなことを改めて考えさせられた今回の旅だった。
「ホリちゃん」お疲れ様、ありがとう。
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