お好み夜話-Ver2

わらいなく先生ご来店

先日漫画家デビューを果たした「わらいなく」先生こと「八ちゃん」が、受賞後はじめて店に来てくれた。

しかし、アッと驚くほど痩せて、「シゲちゃん」や「バーバーくん」が刈りたくなるほどの山嵐のような頭も、マッシュルームみたいになって、まるで別人だった。

苦労したんだねぇ・・・

なんでも、お湯にとろろ昆布をいれただけの汁をすすって飢えをしのぎ、せっせとペンを走らせたのだという。

故郷のお母さんは、地元の本屋さんに置いていない我が子の作品を、ネット通販で40冊もお買い求めになったというほどのお喜びで、「八ちゃん」は錦を飾って帰郷できるであろう


まだまだ一丁前に食べていくには大変だろうが、次回作の掲載も決まったようで、アシスタントがどうだとか、編集者とどうするとか、プロの話しを仲間と熱く語るのであった。


もしまた、食べるものがないとか、原稿料が遅いとかで、とろろ汁生活をするくらいなら、遠慮なくおいで。

メシぐらいたらふくご馳走してあげるから

「八ちゃん」の飾らない朴訥な感じが、大先生になっても失われずにいてほしいと、かあちゃんとオヤジは思うのである。

「八ちゃん」もっともっと、わらいなけ



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