お好み夜話-Ver2

3時間、1.7㎏減 実録人工透析

入院2日目の朝6時、昨日出された局所麻酔のテープをマーキングされた左腕に貼った。

針を刺す2、3時間前に貼っとくと効果的なんだそうだが、ほんとうに痛くないのだろうか❓


朝食は例によってパサパサの低タンパククロワッサンもどきとマーガリンにジャム、缶詰のフルーツとやたら甘いパックのドリンク、ほんのちょっとの薄いスープ。

スープだけ飲んであとはスルー、時間までまったりとしながら出すものをふり絞って待つ。


8時50分、エレベーターで階下の血液浄化部へ下りると、すでに透析を待っている入院患者が数人。

時間になると車椅子や点滴の患者が続々と現れ次々と室内へ案内されていき、しんがりに名前を呼ばれて室内へ入った。

低くハム音がする室内には15、6台の専用ベッドが並び、傍らに身体から取り出した血液から老廃物や水分を取り除いて身体に戻す「ダイアライザー」(人工腎臓)がそれぞれ置かれている。

20年前親父がしていたものよりずっとコンパクトでモニターも洗練されたデザインに進化していたが、上部で点滅しているLEDを見てパチンコの大当たりを連想してしまった。


ベッドに横たわると胸に心電計が取り付けられ、右腕に血圧計のカフが巻かれた。

ベッドのまま体重を測定され、白衣のナースが三人と技師らしいお姉さんが連携して「ダイアライザー」から伸びたチューブを鉗子で摘んだり、接続したりして針を刺す準備を進める。

年かさのナースが慎重に腕に聴診器を当て、局所麻酔のテープを剥がしてアルコール消毒、青と赤のチューブの先に注射針が取り付けられ、やおら二の腕に針が突き刺さる💉

おっ、と⁉ 痛くないじゃぁあ~りませんか🙄

麻酔がしっかり効いているようで、採血よりも痛くなかった👍


9時20分過ぎ「ダイアライザー」が起動し体内から血液がチューブの中を流れ出し、抗擬個薬を介してフィルターで透析液と混ざって、浄化されて体内に戻される。

異物が入って身体が拒否反応を起こしたり気持ち悪くなることもなく、何の違和感も感じないのは鈍感なスットコドッコイだからかいな🤣

すべてをムービーに収めようとしたが、両手が塞がっている上初回は寝たままと言われて断念。

仕方がないから技師のお姉さんに頼んで写真を撮ってもらった。

ま、それなりに痛々しい、かな😅



透析の目的は体内の老廃物を取りのぞくことが第一義だが、そのためには身体の中の余分な水分を抜かなきゃならず、水が抜けたときの自分のベストのドライウエイトを知ることが大切なことなのだが、初回の目標は無理のないところで1,7㎏の減量だとのこと。

これを初回は3時間かけてやってゆくのだけど、念のためあらためて聞いておきたいのは、やっぱり途中でオシッコがしたくなったら尿瓶なのか❓

聞いてみたら、案ずるより産むやすし、トイレに行きたくなったら装置を止めてコネクターを外せるから大丈夫とのこと。

それを聞いてホッとして1時間したら、オシッコがしたくなっちゃった。

無駄に我慢してお漏らししてもしょうがないからそう告げると、2人がかりでチューブやコネクターを外してくれて、車椅子が用意された。

安全のためちょっとの距離でも車椅子で、終わって病室へ帰るのも車椅子とのこと。


トイレに行ってスッキリしたら眠くなってきて、iPhoneでラジオを聴いていたらウトウト。

時どき血圧計が腕を締め付けて起こされをくり返し、午後12時40分初めての透析が終わった。

針を抜く時も痛くはなかったが、止血のためにしばらく押さえられ、ガーゼを当てて止血ベルトをしてあと1時間ほど安静。



頑固なハイパーテンションはまだ治らないが徐々に低くなるようで、目眩も気分が悪くなることもなく病室に戻った。

今夜は風呂もシャワーもNGで、明日は自宅の最寄の透析クリニックへ見学に行き、次回は木曜日にもうちょっと長い時間やるそうな。


この分ならうまくいけば、今度の土曜日には退院できそう😗

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