お好み夜話-Ver2

箸がない😅

1月27日、2020年初の入院。

少しでも体調が良くなるための入院なのだけど、一度始めたら2日か3日おきにそれ無しには生きられなくなる透析治療だから、納得はしていても心は重い。

しかし、この段階を踏まなけりゃ移植にはたどり着けないのでやるっきゃないのだ。


朝、まだ通勤ラッシュが落ち着いていない日比谷線秋葉原駅の階段を、とりあえず一週間分の荷物を背負ってヒイヒイいって上る。

一昨年、最初の入院の時は息も絶え絶えで途中で立ち止まらなきゃ上りきれなかった階段を、休まずに上れるものの喘いでしまう。

秋葉原は相変わらず中国人が多く、マスクもしないで声高に喋っていて思わず顔をしかめる。

もしその中に新型ウイルスの感染者がいたら、この抵抗力のなくなっているオヤジはひとたまりもないだろう。

風邪もインフルエンザもこの弱った腎臓を軽く直撃して悪化させちまう😓、足早に歩いてとっとと病院へ。


入院受付を済ませ15階の病棟へ上がると、顔見知りのナースがお帰りなさいとばかりに迎えてくれた。

希望は安い廊下側の病室だったが例によって塞がっていて、窓があるというだけで3300円の差額ベッドに荷をほどく。

透析をしない方の右腕に逃亡防止用❓のリストバンドを巻かれ、入院同意書やらいろいろ説明書にサインし、採血・検温・血圧測定の3点セットをこなし、明日からの透析のため左腕に針を刺す位置をマーキングされた。

無事な左腕も今日で見納め、「いい血管ですね」とそれしか取り柄がないみたいに褒められ、明日の朝イチでマーキングした箇所に貼る局所麻酔のテープをもらう。

噂には聞いていたが、採血の針よりも太い透析用の針は、やはり痛くて辛いのだ😩

体内の汚れた体液を出して綺麗な血を戻すのに針を2本刺して5時間くらいかかるのだが、まてよ🙄するってぇと途中でオシッコしたくなったらどうするのだ⁉

当然の疑問を今さらながら聞いてみた。

「どうしてもというときは、やはり尿瓶ですね」

と、ナースが微笑む。

やっぱり・・・😑

「でも、ベッドに座ってもできますし😉」

って、そんな問題じゃないっ_φ( ̄ー ̄ )

しかしよくよく聞くと、透析が始まるとオシッコが出なくなるそうな。

汚れた体液が強制排出されてしまうため、タラタラオシッコをしなくても良くなるんだそうな。

なるほど🤔 ちゅうことはですよ、ビールをたらふく飲んでもオシッコが近くならない、素敵なお酒呑みになれるということでありませうか❓

んなバカな🤣 当然水分制限が必須の病人なんだから、そんな都合のいいことができるわけがない。


そして水分制限だけでなく、食事の制限も引き続きあるわけで、病院食で出る白飯は悲しくなるくらいに不味い低タンパク米の「夢ごはん」がたっぷりと、味も素っ気もないオカズがほんの少々、カロリー稼ぎのためのやたら甘い缶詰やゼリーがメニューに並ぶ。


本日の昼メシ、まだマシなほう。

ところがっ‼ 

ぜんぜん病院食に期待してなかったら、箸とコップを持ってくるのを忘れてしまった👎

どうしよう、手づかみか、犬喰いか、いっそのこと断食か・・・、ここはホテルでも旅館でもないし、コップはなんとかなるが・・・、仕方がないから売店でなんか買って割り箸をもらおう。

ナースが食事を食べたかどうか聞きにくる前に売店で割り箸と紙コップを調達して、大食い競争のラストスパートのようにおかずだけかっ込んで白飯は半分以上残した。

食後すぐに飲む錠剤と飲みにくい粉薬を2包飲んだかどうかも確認されるのだが、透析が始まるとこの飲みにくい粉薬炭酸水素ナトリウムの「ヨシダ」

は飲まなくて良くなるらしい。

やっと「ヨシダ」と縁が切れるのは救いだが、透析患者の100万人に1人くらいは運悪くお亡くなりになってしまうというから油断ならないのだ。

明日からホントウのジンゾウニンゲンになる 🤖

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